【Q&A】移植前の検査の必要性について~吉川先生

結果が中々でない時、着床に関する・子宮内膜に関する検査はするべきでしょうか?

津田沼IVFクリニックの吉川守先生に伺いました。

吉川 守 先生(津田沼IVFクリニック)1991年山梨医科大学(現・山梨大学)卒業。亀田総合病院、船橋二和病院、セントマーガレット病院、山王病院などを経て、2010年11月I津田沼IVFクリニックを開設。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

pumpkinさん(33歳)

転院後に採卵を2回行い、前核期で凍結した卵が5個あります。
移植はホルモン補充で、卵を複数個融解して数日培養して移植、残りの胚盤胞になれば凍結されます。
現在、2回目採卵後はリセット待ちです。
次周期は年末年始に当たるため、休むか年明けに移植するか、リセット後の受診時に先生と相談することになっています。
転院前は成熟卵を複数採ることができず、唯一の1個(グレード4)は3日目胚を新鮮胚移植し、妊娠には至りませんでした。
転院先は卵を重視しているため、子宮内膜に関する検査はほとんどありません(希望に応じてERAはできるようです)。
転院前の病院でも、子宮鏡検査などは行っていません。
また、私は内膜が薄く(採卵時に4ミリくらい、前院でも人工授精や移植前で8ミリくらい)、前院でビタミンEとCを摂るように言われて、今も飲んでいます。
そこで、次周期はお休みして、その間に他院で子宮内膜の検査を行うか、それともまずは一度移植をしてみるか、その他できること等、アドバイスいただけますでしょうか。
また、子宮内膜の検査はどのようなものをするのがよいか、教えていただけたら幸いです。

・相談内容や検査データを見て、どのような印象をもたれましたか?

 年齢や体形、結婚年数、精液検査に問題のないことなどからは、比較的妊娠という結果が出やすい感じがします。

 にも拘らず、結果の出ていない事、転院前の採卵で採取した初期胚のグレード不良、子宮内膜が極端に薄いなど、難治性を感じもします。

・不妊原因は現時点では不明とのことです。原因を探るために受けたほうが良い検査などはありますか?

 胚質不良につきましては、糖負荷試験や、テストステロン、DHEA-Sなどの検査。

 子宮内膜の薄さ、経血量の少なさにつきましては、子宮鏡(慢性子宮内膜炎)、子宮内フローラ検査。

・転院先は「卵を重視しているため子宮内膜に関する検査をほとんどしていない」とのことです。先生の考えをお聞かせください。

 ERA、子宮内フローラ検査を実施し、それに応じた治療をしたうえで胚移植に臨むことにより妊娠率の向上と流産率の低下が期待できると考えてます。今回は、手術歴のない子宮内膜の薄さが気になります。その原因となる慢性子宮内膜炎の検査は必須と思います。

・次の移植に備えて、何かしておいたほうがよいことはありますか?

 上記の検査と現在治療中の漢方等以外としましては、サンビーマー、アルギニンの内服などによる骨盤内の血流改善。今後の自然妊娠や採卵に備えて、DHEA-Sやテストステロンに異常があるようならば、その対応。イノシトールの試用。

・その他、何かアドバイスがあればお願いします。

 胚盤胞まで培養をすることにより、得られる情報は多く有ります。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。