不妊治療が長引く間に、胚盤胞到達率も落ちてきて、グレードも下がり気味なんてこともありますよね。
期間が延びれば、検査も増えて、サプリメントなんかも…
他に何かできること、どうしたらいいのでしょう?
浅田先生に聞いてきました。
やえさん(35歳)
33歳から治療を開始し、間もなく36歳になります。
片側卵管閉塞、男性不妊のため顕微授精から治療をはじめました。
現在までに採卵4回、凍結胚盤胞移植5回、凍結3日目胚移植2回実施し、3回目の移植で子宮外妊娠を経験しましたが、それ以外では化学流産さえない陰性です(胚盤胞2個移植も2回実施しています)。
今年に入ってからは2回採卵をしていますが、胚盤胞到達率も低下(15%程度)し、グレードもどんどん低下しています(この2回の採卵では、3bc、4ccしか凍結できませんでした)。
今まで、TRIO検査、銅亜鉛検査やビタミンD検査などの不育症検査など実施していますが、異常の指摘はありませんでした。
サプリメントは、DHEA、Lカルニチン、ラクトフェリン、ビタミンD、亜鉛など、病院で勧められたものはすべて取り入れています。
残っているのは3日目初期胚1つと6日目4ccの胚盤胞一つです。
2段階移植を行っていない病院なので、また採卵からになるのかなと考えているところです。
今後も治療を継続するとして、他にできることは何かあるのでしょうか。
今まで、色々な努力をされているけど結果がでない、ということですが、今までの治療内容を拝見すると、一番よいのはクリニックを変える、医師を変えることだと思います。
体外受精、顕微授精、その他の治療の手技は、クリニックにより違います。
結果がでないまま、同じクリニックで治療を続けるよりも、他のクリニックに転院された方が、今までとは違う治療で結果が出るかもしれません。
不妊治療では、結果がでないのに、同じクリニックで治療を続けるというのは正しくありません。
やえさんはAMHも1.07ng/mlと低いので、卵巣予備能の低い人にあった採卵や治療ができるクリニックへ転院されることを考えた方がよいと思います。