妊活にとって、生理周期はバロメーターでもあり、治療を考える上で重要な要素になります。
予定と違う生理について悩んでしまうことも多いかも…
浅田先生に聞いてきました。
浅田レディースクリニック浅田義正先生 名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
つばきさん(28歳)今年の7/23にはじめて採卵を行い、 3つの胚盤胞を凍結しました。
PPOS法で行ったのと、卵巣の腫れのため、 一周期お休みをしてから移植することになりました。
その後、8月2日に生理が来て、その月はお休みし、 つぎは9月2日に生理が来ました。
今回(9月2日)の周期では排卵が主治医の想定よりも早く、 内診したときに排卵済であることを確認し、 自然周期での移植だったため見送りすることにしました。
次は10月かな、と思っていたところ、 9月23日に生理が来ました。量も生理痛もいつもどおりで、 異なるところは特にありません。
しかし予定より一週間近く早く生理が来たことが初めてて、 驚いています。22日目でした。
今まで生理周期は大体28-30日周期で来ていました。 ずれても数日で、来なかった月もなく、生理は順調でした。
24日にエコーで見てもらったところ、 残っている大きな卵胞もなく、問題はなさそうだったので、 順調であれば今周期移植をしたいと思っています。
一週間も早く生理が来てしまう原因として、 何が考えられるでしょうか。
個人的には、 9月に仕事が忙しくなったことや感染者数が増えたこと、 移植がうまくいかなかったことなどによるストレスなのかもしれな いと思っています。
採卵後生理周期が崩れることはあるのでしょうか。
PPOS法で行ったのと、卵巣の腫れのため、
その後、8月2日に生理が来て、その月はお休みし、
今回(9月2日)の周期では排卵が主治医の想定よりも早く、
次は10月かな、と思っていたところ、
しかし予定より一週間近く早く生理が来たことが初めてて、
今まで生理周期は大体28-30日周期で来ていました。
24日にエコーで見てもらったところ、
一週間も早く生理が来てしまう原因として、
個人的には、
採卵後生理周期が崩れることはあるのでしょうか。
28歳でAMHが7.25のため、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と考えられる方です。
PPOSというのは、Progestin-primed ovarian stimulationのことで、黄体ホルモンを使って、早発の卵胞の黄体化を防ぐ卵巣刺激です。黄体ホルモンを使用するため、その後ホルモン剤で生理周期を整えないと、早めに生理が来ることがあっても不思議ではありません。
多嚢胞性卵巣症候群の方は、自然排卵しにくいという特徴があるため、ホルモン補充療法で移植すべきだと、私は思っています。
採卵後生理周期は崩れることがあるのか、という質問ですが、採卵したからというのではなく、採卵のときにどのようなホルモンがどのように動いたかという、子宮内膜に対する反応によって生理周期は決まります。採卵後ホルモンをどのように調整したのかで生理周期は簡単に変わるため、きちんと調整すべきで、自然のままにしておくと、生理周期が短くなったり、長くなったりすると考えられます。