セントロメア抗体で受精率が悪い~田中先生

不妊原因には、色々なものがあるようです。

今回は、『セントロメア抗体』…あまり聞きなれない名前ですね。

そんな中でも、何か打開策はあるのでしょうか?

田中先生がお答えします!

 

田中 温 先生(セントマザー産婦人科医院)順天堂大学医学部卒業。越谷市立病院産科医長時代、診療後ならという条件付きで不妊治療の研究を許される。度重なる研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院開院。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。

キミさん(42歳)何度も採卵を繰り返して治療をしてきましたが、採卵数も6個と年齢が高くなるにつれ少なくなってきました。セントロメア抗体もあり受精も良くありません。良い卵が取れるまで繰り返し採卵するしか方法はないのですか?
治療に希望が持てず何か効果がある方法はないのか教えて欲しいです。同じような方で妊娠できた事例治療方法などを知りたいです。

セントロメア抗体が原因で受精能が明らかに低下するという因果関係は世界的にはいまだ認められておりません。セントロメアのみならずいろんな部位での染色体の抗体は存在します。その中の一つがセントロメア抗体です。染色体にはセントロメア抗体を始めテロメア抗体等いろいろな部位があり、それぞれの抗体が自己抗体として受精を障害するという報告がされておりますが、100%そのような障害を起こすことは証明はできておりません。やはり卵子自体の問題だと思います。年齢的に老化した卵子だと思います。

一番いい方法は排卵誘発法を考えることと、着床前診断(PGT-A)をして染色体が正常な受精胚を移植することだと思いますが、胚盤胞にならなければ着床前診断はできません。

もう一つの方法として卵子提供という方法があります。日本でも卵子提供は可能ですが、現時点では卵子提供者はご自身で見つけていただく必要がございます。提供者は40歳未満という条件がありますので、あなたの年齢から考えると妹様になりますでしょうか。親友の方でも構いませんが出自を知る権利を現在認めることが条件となっておりますので、その点が問題なければ、肉親であれば自分と同じ血も流れますので、一つの方法ではないでしょうか。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。