反復着床不全の検査要否について ~浅田先生

移植をすれど、なかなか結果が出ない…今できる検査は何でしょうか?反復着床不全を疑いながら、ご質問頂きました。

浅田先生がお答えします!

浅田 義正 先生名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

 

たまのさん(40歳)38歳から治療開始しこの5月で40歳になり、不妊治療歴丸2年です。 これまで4回採卵し、以下のように6回移植をするも、陽性判定に至らずにいます。 分割胚 hcg反応なし 胚盤胞 hcg反応なし 分割胚 hcg反応あり(化学流産分割胚 hcg反応あり(化学流産) 分割胚 hcg反応あり(化学流産) 分割胚 hcg反応なし 現在は、4つ凍結胚盤胞がありますが、いずれも同じ採卵期での一番グレードのよかったものでは着 床しておらず、過度な期待はできないと主治医から言われています。 そのため、気力のある少しでも若いうちに採卵をと思い、来周期でもう一度採卵し、そこから移植を 予定してます。 その前提で、採卵後、移植の前に反復着床不全の検査を受けた方がいいか悩んでいます。移植を 繰り返しつつ、陽性にならないことに精神的な辛さを感じています。 過去の受精卵達のグレードが悪いわけではなかったため(いずれも上から1.2個目)自身の側に何か 理由があるのではないかと心配に思っています。 ALICE検査、EMMA検査など、できる検査をしてから移植に臨む選択肢もあるのではと思うのです が、主治医への相談結果は、3回は着床しかけているためその必要はないのでは、とのことでした。 反復着床不全というのは、hcgが出ていれば該当しないものでしょうか。 よろしくお願い申し上げます。
本来の着床の時期というのは胚盤胞の次の日あるいはその次の日であり、妊娠判定が出るまでがずっと着床の時期だと、私は思っていません。
着床不全という言葉は誤って使われていることが多く、反復着床不全は“反復不成功”といった方が正しいでしょう。
妊娠しないということは、妊娠判定よりも先に発育が止まった状態と捉えるべきで、化学流産というのは、妊娠判定近くまで胚が育った証拠だと考えて良いと思います。

胚盤胞のグレードの良し悪しは、PGT-Aの結果とは一致しません。

これが一致していれば、簡単に妊娠するかどうかが分かることになります。
ですから、なかなか妊娠判定に至らなないということであれば、PGT-Aをおすすめします。
胚にはグレードをつけていますが、グレードは受精卵の背番号のようなものです。
グレードの順に妊娠する確率が高いわけではなく、染色体異常とグレードは一致するものではありません。
また、ALICE、EMMAの慢性子宮内膜炎の概念は、エビデンスレベルが低く、確立された概念ではないと思っていただいて良いでしょう。
日本では検査のできる施設が増えていますが、海外ではそれほど話題になっていません。
子宮が卵子を選んで育てるということもありませんので、EMMA、ALICの費用でPGT-A検査を受けるのが正解だと思います。

hCGが途中まで出ているということですので、着床していないわけではないと思っていただきたいと思います。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。