病院選びの目安にも・・・ 不妊治療に必要な検査とは?

山下 能毅 先生 大阪医科大学医学部を卒業後、北摂総合病院産 婦人科部長・大阪医科大学産婦人科病棟医長、医 局長、講師として、不妊治療や腹腔鏡手術に積極 的に取り組む。2014年、宮崎レディースクリニックの 副院長に就任し、2017年4月、同院の院長に。

ドクターアドバイス

各病院の検査費用などを比較して ご夫婦の治療方針に合った病院を

医療機関によって 検査費用が異なることも。 HPなどで比較検討を

日本には不妊専門の病院が数百軒あるといわれ、妊活をするのによい環境が整っています。赤ちゃんを希望されるご夫婦は、不妊専門医がいる専門病院に相談されるのが妊娠への近道です。

不妊治療は高額な費用がかかるイメージがあるかもしれません。たとえば初診で必要な基本の検査のなかにも「健康保険が適用される検査」と「自費の検査」があります。検査費用の設定は病院の方針によってさまざまです。保険適用の検査と自費検査をしっかり分けて提示している病院もあれば、保険適用の検査と自費検査を組み合わせたものをワンセットにして、自費検査として設定している病院もあります。また、同じ自費検査でも病院によってそれぞれ費用に違いがあります。

治療費の設定が異なっている場合は、技術や使うお薬の違いなども考えられます。検査は同じ検査会社に依頼していることも多く、検査の質自体に大きな違いはありません。病院のホームページなどで費用を比較して、ご夫婦が希望する治療スタイルに合わせて病院を選ばれるといいでしょう。

  当院は保険適用の検査と自費検査をそれぞれ分け て、患者様のご負担なども考え、不必要な検査はできるだけ省くようにしています。初診の検査は基本的に保険適用の検査から実施しています。また、自費検査は患者さんの状態に合わせて、追加検査としてご提案したり、ご希望によってオプション検査として選択していただくことが可能です。不妊症の基本検査としては次頁の表のようなものがあります。

 

治療についても健康保険が適用されるタイミング療法から、一部適用の人工授精、全額自費の体外受精の流れを基本にして、その方の状態によってオーダーメイドな診療をご提案しています。「最初から体外受精をしたほうがいいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、妊娠のメカニズムにはまだ解明されていないことも多く、心身や費用の面でも負担が少ない、タイミング法や人工授精で妊娠される方もたくさんいます。どのタイミングで妊娠するのかは誰にもわかりません。

不妊治療をはじめる前に、ご夫婦でどのように治療を進めていきたいのかをよくご相談されて、ご希望に合った病院にかかることが大切です。

検査以外に行っている 独自の取り組みなども 病院選びの参考に

妊娠には運動や食事、ストレスなど毎日の生活習慣が大きくかかわっています。そのため治療以外にさまざまな取り組みをしている病院もあります。当院は近年注目されている「プレコンセプションケア(妊娠前から健康管理をして、妊娠する体づくりを目指す)」の考え方を取り入れて、さまざまな側面でサポートしています。

たとえば、骨盤内の血流を上げて卵巣の若返りが期待できるエクササイズ「リズミックボクシングⓇ」をはじめ、レスベラトロールやLーカルニチン、DHEAといった妊娠に有効なサプリメントのご提案、さらに冷え性でお悩みの方にはご希望により鍼灸院を紹介させていただくなど、妊娠にプラスになると考えていることは、当院のホームページなどでも随時ご紹介しています。さらに今後は栄養士による食事指導なども行っていく予定です。

妊娠にはメンタル面も影響しますから、治療以外にも妊娠しやすい体づくりをサポートしてくれる病院を選び、できることは積極的に取り入れて、「だから私は大丈夫!」という強い気持ちで妊活に臨むことも大事だと思います。これまでたくさんの患者様と接してきたなかで、そういう方は赤ちゃんを授かりやすいと実感しています。

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