不妊治療の認定看護師

不妊治療の認定看護師が 治療の悩みや不安に寄り添う。

不妊治療は専門的な言葉が多く、理解できない こともしばしば。

初歩的な治療の疑問から長引 く治療に対する不安や悩みなど、患者さん個々に 応じて認定看護師がサポートするセント・ルカ産 婦人科のケースを紹介します。

 

全部署に生殖医療相談士を配属して 治療中の方のメンタルをフォロー

「子どもが欲しい」と思い、「子どもができない」という状態があって初めて“不妊症”という病気になります。望んでいる、という前提があるから治療が長期化すれば精神的ダメージも大きくなります。

医師は医学的に、看護師と心理士は精神的に患者さんに寄り添うことに重きを置いているので、相容れず意見がぶつかることもあります。でも、両者が同じ信念、方向性をもって治療に携わり、それぞれのアプローチから患者さんにベストな医療を提供するのが当院の方針です。現在、患者さんと接する全部署(看護部、培養室・研究室、受付)に生殖医療相談士がいますから、どのタイミングでも気軽に声をかけてもらえると思います。心理的なフォローをしてくれるスタッフの存在は、患者さんにとってもとても頼もしい存在になっているのではないでしょうか。

宇津宮 隆史 先生 熊本大学医学部卒業。1988年九州大学生体防御医 学研究所講師、1989年大分県立病院がんセンター第二 婦人科部長を経て、1992年セント・ルカ産婦人科開院。 国内でいち早く不妊治療に取り組んだパイオニアの一人。 開院以来、妊娠数は8,600件を超える。O型・おひつじ座。

Q1.どのようなきっかけで 不妊症看護認定看護師の 資格を取ったのですか?

私が当院で働き始めたのは 21 歳の時で、患 者さんの大半は 30 〜 40 代。「若い看護師に治 療のつらさがわかるはずがない」「説得力が ない」と思われているんじゃないかと悩み、 自分に自信を持ちたくてチャレンジしまし た。最初は生殖医療相談士の資格を取得し、 より専門的に学ぶために不妊症看護認定看護 師の資格を取りました。

不妊治療は心のケアがとても大切です。だ からこそ、相談を受ける時も医師の説明を補 足する時も、患者さんの様子から心の状態を 読み取ることを心がけ、適切なフォローをす ることが不妊治療に携わる私たち看護師の役 割だと思っています。

Q2.患者さんからの相談は どんなことが多い?

治療のステップアップのタイミングで悩む 患者さんが多いです。ステップアップするべ きか、ステップアップの後にどう進んでいく のか、このまま今の治療を続けられないのか、 など。基本的にはご夫婦で決断してもらう方 針なので、決めるための材料となる情報をで きるだけわかりやすく伝えています。

また、 当院では 40 歳以上で体外受精をしている患者 さんの会や、2人目不妊の会など、同じよう な治療や境遇の患者さん同士がコミュニケー ションを取れるようテーマ別のサークルを定 期的に開催。私たち看護師や心理士も同席し て、患者さんの悩みや不安を解消するお手伝 いをしています。

Q3.患者さんに向けて メッセージをお願いします

当院の院長に対して「怖そう」「怒られそ う」というイメージをもっている患者さんも 多いようです。確かに患者さんに接する時の 表情がやや厳しい印象だと思います。でも、 その表情は「不妊に悩んでいるご夫婦に赤 ちゃんを授けてあげたい」「諦める人をつく りたくない」という信念の表れなのです。

だからこそ、落ち込んだり、へこんだまま 帰らせるわけにはいかない、というのが全ス タッフの思い。私たち看護師は、医師と同レ ベルで治療内容や意図を説明し、相談にも応 えることができます。治療中、患者さんの一 番身近にいる存在が看護師ですから一人で悩 まず、気軽に声をかけてくださいね。

手島しおりさん 悩みやモヤモヤはその日の うちに! 私たち看護師は 一番身近な相談役です 少しでも心に引っかかりを感じた ら、まずは看護師を頼ってくださ い。心理士やラボスタッフへ橋渡 ししたあとも、一番身近にいる私 たちが最後までサポートします!

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。