みんなが知りたい!

検索上位 キーワードをドクター が解説 !

妊に関して、みんなどんなことを知りたいと思っているのでしょうか。

Webジネコなどで多く検索されているキーワードをピックアップ! テーマ別にドクターに詳しく解説していただきました。

採卵後 福井 敬介先生【福井ウィメンズクリニック】

 

福井 敬介 先生 1989年、日本大学医学部卒業。卒業と同時に愛媛大学産科 婦人科に入局、愛媛大学大学院医学専攻科修了。2000年 愛媛大学産科婦人科学助教授。2001年、「高度な生殖医療 をより身近な医療として不妊カップルに提供したい」と、福井ウィ メンズクリニックを開設する。長年、オフの日に音楽活動に取り 組んできた福井先生。このたびバンドのファーストCDを制作しま した! 気になる楽曲はキャッチーなメロディが多いそう。クリニック で入手できるので、興味のある方はお問い合わせを。

採卵後の生理

採卵後の生理はいつくる? 早い、遅いの理由はある?

通常の月経と同様に、採卵後だいたい 2 週間後に生理がきます。

採卵は、排卵をさせずに採卵するので、その後の生理がいつくるのか気になると思いますが、通常のサイクルで生理はくるとお考えください。

新鮮胚でその周期に戻した人は生理が遅れると妊娠の可能性もあるので非常に気にされることだと思います。

採卵後2週間で妊娠が判明しますから、その時期をゆったりとした気持ちで待ちましょう。 

採卵後の生理が遅かったり早かったりするのは、採卵時に使ったホルモン剤が影響しているといえます。

基本的に、移植をした場合は、サポートをする薬の影響があるので判定期まで生理はきません。

早くきた場合は、薬の量が少なかったことが考えられますから、主治医に報告してください。 

そのほか、たとえば採卵後に黄体ホルモン補充をした場合は、生理は遅くなります。

凍結胚移植をする場合は、黄体ホルモン補充は行いませんから気にすることはないでしょう。

逆に、採卵前に自然排卵をおさえる点鼻薬を行った場合は、黄体機能不全になるので少し早めにくるでしょう。

このように、「生理がいつくるか」は、その時に使用したホルモン剤などによって変わりますから、その都度主治医に確認をしたほうがいいと思います。

どちらにせよ、生理がくる時期についてあまりナイーブにならないほうがいいですよ。

採卵後 痛み

採卵後にお腹の痛みが ひどい場合、 どのような原因が 考えられますか?

採卵後すぐにお腹に鈍い痛みを感じる場合は、出血をしている可能性があります。

実は採卵後のケアはとても大切なのです。

ですから、当院では、採卵後に超音波検査をしてお腹の中の状態をきちんとチェックするようにしています。

もし 2 〜 3日後に痛みを感じる場合は、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)や感染症を疑うべきでしょう。

OHSSは排卵誘発剤を使用する際の副作用としては重大な合併症です。

OHSSが発症するかどうかは、その個人の体質が大いに関係しています。

OHSSの場合、軽度や中等度なら通院で様子をみながら治療できますが、重度の場合は入院の必要も出てきます。

2 〜 3 日後に痛みを感じる場合はすぐに主治医に相談してください。

また、採卵時には多少なりとも痛みを感じる話 はよく聞きます。

基本的には気にしなくてもいいと思いますが、やはり、卵巣に針を刺すので卵胞が小さかったり針が太かったりすると痛みを感じてしまうのではないでしょうか。

特に、高齢の方は卵巣が硬い場合が多いのですが、その場合はなかなか針が刺さらないために痛みを感じると思います。

さらに緊張のために卵巣が萎縮してしまうとやはり刺しにくくなるので、痛みを感じやすいでしょう。 

痛みの感じ方は人それぞれですが、痛みを恐れ て採卵時に局部麻酔をかけるケースはよくあります。

初めて採卵する人はどんな痛みがくるのか想像できないでしょうから、たとえば注射の痛みに耐えられないような方は、採卵時の静脈麻酔などをリクエストしたほうがいいかもしれませんね。

採卵後 夫婦生活

採卵後の過ごし方は? 夫婦生活はもっても大丈夫?

採卵後は、先ほど申し上げた通り卵巣に針を刺すため非常にナイーブな状態です。

卵巣が腫れていたり、傷ついている可能性があるので、刺激を与えてしまうと卵巣出血や捻転を起こす危険性があります。

一般的に治療周期中は、運動を控えるようにしましょう。 

また、腟内に入った細菌に感染することも考えられます。

精液に細菌が混入している可能性もありますし、胚移植時には子宮頸管粘液を一度除去していますので、子宮内へ菌が入る可能性が高いです。

ですから、清潔を保つためにも夫婦生活は控えましょう。

自然周期ならそれほど敏感になる必要はないと思いますが、それでも次の周期がくるまでは控えましょう。

一方で、着床を促すために夫婦生活をすすめる医師もいるようです。

採卵当日は、採卵時の麻酔の影響などで体のだるさや眠気などを感じることもあるので、仕事を控えるなどしてできるだけ安静に過ごすことをおすすめします。

自宅で本を読むなどストレスのない環境に身を置くといいでしょう。

採卵翌日からは、激しい運動を伴わないデスクワークなら、いつも通りしていただいてかまいません。

ただし、旅行はご本人が思う以上に体力を使いますし何が起こるかわかりませんから、宿泊を伴う遊びは控えたほうがいいですね。

不妊治療は採卵して終わりではありませんから、その後の胚移植に備えて万全な生活を送りましょう。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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