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排卵日 大きさ
排卵日が近いと予測される 卵胞の大きさはどれくらい?
28~ 30 日くらいの一般的な生理周期の方だと、生理開始日から数えて 14 ~ 15 日目頃が排卵日の目安となります。
それでも個人によって時期が多少ずれる場合があるので、より正確に予測するために、病院ではエコーを使って卵胞径を測ります。
LHなどのホルモンを調べる検査をすることもありますが、基本的にはエコーで大きさを見て判断していくんですね。
患者さんには排卵推定日の1~2日前に受診 していただき、その時に卵胞が 18 ~ 20 ㎜程度になっていれば順調に発育しており、「もう排卵が近いですよ」というサイン。
卵胞径に加え、当院の場合は子宮内膜の状態も診て、その厚さが 10 ㎜前後になっていれば排卵が近いのはほぼ間違いないと診断します。
卵胞発育のスピードには個人差があり、まれ に 16 ~ 17 ㎜の小さな状態で排卵してしまうことも。
小さすぎると排卵はしても未成熟だったり、排卵自体しないまま生理がきてしまう場合もあります。
逆に、 25 ㎜など大きくならないと排卵しないという方もいらっしゃいますね。
卵胞が育っても破けない、LHサージが起きているのに排卵しないなど、体の反応がうまくいっていない体質的な問題のほか、年齢も一つの要因に。
たまたまその周期だけということもありますが、何度も排卵障害を繰り返す場合はホルモン剤を使ってコントロールしていくこともあります。
排卵日 胸の張り
胸が張ったり、痛くなるのは 排卵が近いというサイン?
排卵が近くなってくると、体にも変化が起こってきます。一番わかりやすいのは頸管粘液。
いわゆる「おりもの」ですね。卵胞が育ってくると、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増えてくる。
それに反応して、子宮の頸管粘液の量も増加していきます。
この時のおりものは通常の白っぽいものとは異なり、透明で粘度が高いのが特徴です。
もう一つの症状として、患者さんがよく訴えるのが胸の違和感。乳腺が硬く張るような感じがしたり、チクチクした痛みがあったり。
これもエストロゲンの増加というホルモン状態の変化によって起きるもの。
排卵後はいったんホルモンの値が下がるので症状は治まりますが、高温期にまた増えてくるので、この頃にも張りや痛みを感じる方もいます。
ほかに下腹部が張るなどの排卵痛や、なかには排卵前後、情緒不安定など月経前症候群(PMS)のような精神症状を引き起こすケースも。
いずれの症状も、ホルモンが安定すれば治まってくるので心配はいりません。
また、排卵日の予測という観点で、このような胸の張りやおりものは目安になると思いますが、あくまでも判断要素の一部。
基礎体温や身体症状に加え、より正確に予測するためにはやはり病院を受診して、エコーによる卵胞計測をしていただきたいと思います。