初めての不妊治療病院に行くタイミングは?初診に必要なものは?

早く赤ちゃんを抱きたくて……ついに不妊治療を決心! でも、病院にはいつ行けばいいの? など これから治療を始める方の疑問を石原先生に伺いました。

石原 尚徳 先生  高知医科大学卒業。神戸大学医学部大学院修了。兵庫県立成 人病センター、兵庫県立こども病院の勤務を経て、2008年よ り久保みずきレディースクリニック美賀多台診療所副院長。「体 を動かすことが大好き」という先生の得意なスポーツは、水泳、 ダイビング、スキーなど。特に水泳は、週に一度プールで 1000mを泳いでいるそう! A型・さそり座。

ドクターアドバイス

2人目をなかなか妊娠しない場合は 不妊症の検査を 進めたほうがいいと思います。

桃のままさん(主婦・34歳)からの投稿 Q. 2人目が欲しくて、早1年が過ぎようとしていますが、 病院へ行くタイミングや費用など気になり、足が向かずにいます。 みなさんはどのようなタイミングで受診されましたか? 私や夫、子どもの年齢を考えると早く2人目が欲しいのですが……。

不妊検査を受けるタイミング

桃のままさんのように、初めて不妊治療の診察を受けるタイミングを迷っている方が多いようです。
石原先生 2人目が欲しいという桃のままさんの場合、あと1〜2年でもう 30 代後半です。漫然と過ごすと妊娠のチャンスが少なくなってくるので、早い時期に専門のクリニックの受診をおすすめします。
受診のタイミングについては、いつでも結構です。卵胞期、排卵期、黄体期など、それぞれの時期に行う検査がありますので、それを順次やっていけばいいと思います。初診で来て排卵確認から始まる人もいれば、卵胞期の各種ホルモン値の検査からスタートする人もいます。
ときには、すでに妊娠の可能性があって妊娠の検査から入る人もいます。検査は最低1ヶ月間くらい、受診回数にして3〜4回程度と考えてもらえばいいと思います。

二人目は簡単に妊娠できる??

1人目を自然妊娠したからと、2人目もすぐできると思っている人は多いのではないですか?
石原先生 多いですね。1人目ができた後、2人目ができるまで、変化したのはご夫婦の年齢だけではありません。極端な話をすれば、ご主人の職場の環境が急に変わってストレスが増え、精子の機能が落ちているようなこともあるでしょう。また、ご自身も1人目の出産で腹腔内に炎症が生じるなどして、卵管狭窄や癒着が起きている可能性もある。2人目をなかなか妊娠しない場合は、やはり不妊症の検査を進めていくのがいいと思います。
初診の際、基礎体温表など、準備しておいたほうがいいものは?
石原先生 基礎体温表はお持ちいただくと、スムーズに治療に入れます。最低1周期、直近で3周期もあれば十分。また、聞きたいことや、最近の体の変化など、医師に伝えたいことはあらかじめメモして持参するといいですよ。いろいろな話をしているうちに、帰ってから「あ、あれ言いたかったのに言えなかった……」ということがありますので。
あとは、なるべく率直に話していただくこと。最近は最初から人工授精を希望される方も多いのですが、たとえば、ご主人の健康状態がよくなかったり、最近、夫婦生活が行われていないというカップルの場合は、治療にも関係しますので、率直にお話しいただきたいですね。

体重増加に伴うリスク

女性は体重の変化も見逃せない体の変化ですよね。
石原先生 肥満や痩せは不妊のリスクが上がりますので、ある期間に急激に増えたり減ったりした場合は、体重の増減についても必ず教えてください。肥満については、多嚢胞卵巣症候群の人は糖尿病を合併してくることもあるので、ダイエットなどの指導をします。
逆にBMIの値が18 を切ったりすれば、排卵の状態が悪くなりますので標準体重に戻してほしいですね。適度な運動は精神面、肉体面のどちらにも有効です。
当院でも気功の教室を開いていますが、最近は私が言う前に、ヨガを始めたとか、ジムに通い始めたという患者さんが増えてうれしいですね。

自己流のタイミング

では、自己流でタイミングを合わせているという、カーシャさんについてはいかがでしょう?
カーシャさん(主婦・29歳)からの投稿 Q. 基礎体温と排卵日検査薬を使い、 自己流でタイミングを合わせています。 今はわけあって通院できないので、 排卵日付近に2日おきくらいに的を絞っていますが、 正確に排卵日を知る必要がありますか?
石原先生 タイミング指導といえば、排卵日に狙い撃ちするという意識の人もいますが、ある程度の排卵日の予想がついた段階で合わせていったほうがいい。子宮内の精子の寿命については諸説ありますから、「排卵日付近に2日おきくらいにタイミングを取る」というカーシャさんくらいの気持ちでOKだと思います。
たとえば、 14 日目に排卵する人なら、 10 日目くらいから積極的にタイミングを合わせてみてください。
ただ、できたら一通りの検査はし ておいたほうがいいですね。まだ 20代なので1〜2年は自己流でいいとは思いますが、後手後手にならないためにも、検査を受けてみてはいかがでしょうか。女性は、 20 歳を過ぎたら年に一度は子宮がん検診を受けてほしいのですが、不妊治療を行っている施設であれば、その際に卵胞や卵巣の状態をワンポイントで診てもらうのも一つだと思います。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。