難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。
治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?
勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。
クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。
クラミジア
クラミジアはヒトに感染した場合、さまざまな感染症を引き起こす病原微生物です。
不妊症に関係するのはクラミジア・トラコマチスという種類のものです。
性交渉を通じて感染し、尿道、子宮頸管、卵管やその周囲に炎症を起こします。
女性では炎症が進行すると卵管の癒着や閉塞を招きます。
クラミジア感染を起こすと、男性では自覚症状として排尿時に尿の混濁や痛みを認めます。
女性はおりものの量が増える、下腹部が重いといった症状があります。
しかし、男女共に症状が顕著なものではないため、感染していてもわからないことが多く、炎症が進行してから、また不妊症の検査によってはじめて気づくことも多いです。
また、クラミジア感染は不妊症の原因となるとともに、出産時に感染していると、産道内で新生児に垂直感染して、新生児がクラミジア結膜炎や肺炎を発症することもあります。
治療は抗菌薬の服用ですが、パートナーとともに治療することが重要です。
吉澤 廣幸先生

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