くうさん(39歳)
2回目の採卵では採卵22個取れ、その内4個は変性でした。
媒精18個し受精は9個。凍結できたのは3個(4AB2個、4BB1個)でした。タイムラプス培養をしました。
3月に4AB2個戻し化学流産。6月に内膜スクラッチをし4BB戻したが陰性でした。また採卵からスケジュール立て直します。
採卵数は取れるのですが、受精がなかなか出来ないのは卵子の質の影響ですか?
食事は卵や魚、納豆を食べたり、冷たい飲み物は飲まないようにしたり気をつけているつもりです。
移植後重いものをもつ仕事や不規則な勤務で寝る時間が0時を過ぎてしまうこともあるのもよくないでしょうか?
年齢のこともあり焦ってしまいます。
夫の精子は数字上では問題なさそうですが、毎日お酒を飲んでいるのでその影響はどうなのかな?と心配ではあります。
稲垣先生にお話をおうかがいしました。
【医師監修】いながきレディースクリニック 稲垣 誠 先生
1994 年、浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院、鹿児島市立病院、聖隷沼津病院などで産婦人科医の経験を重ね、2012 年、不妊治療専門施設「いながきレディースクリニック」を開院。「お一人ひとりに寄り添いながら、それぞれの患者さまに合った最適な治療を心がけています」
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
●受精率が低い理由は卵子の質に関係していますか?
ご質問にある通り、卵子の質に関係しています。しかしながら受精には必ず精子も必要ですので、その原因を卵子にのみに限定するべきでもないと思います。DNAの断片化などの精子の質も無関係ではないのではないでしょうか。
●現在の食生活で改善すべき点はありますか?
具体的な食生活の内容がわかりかねますので、回答が難しい設問です。種々のサプリメントも摂取しながらのことと思いますが、一般論として健康の維持や増進に有益と思われる食生活を意識されてはどうでしょうか。非科学的な言説に惑わされないように十分ご注意いただきたいです。
●移植後の生活習慣で注意すべき点は何でしょうか?
上記の質問と内容的に近いものですね。胚移植後は受精卵が子宮に胚移植され、着床し発育が始まる大変デリケートな時期と言えますし、当然胚は子宮の組織と密接につながっています。このため私は胚移植後の患者さんには妊娠中と同様の注意を払ってください、とお伝えしています。ただし、極端に神経質になりすぎるのもストレスフルですから、ほどほどにと付け加えています。
●遅い就寝時間が妊娠に与える影響について教えてください。
規則正しく、かつある程度の睡眠時間が確保できていれば時刻そのものは大きな問題にはならないのではないでしょうか。もし、就寝時間が遅いことにより十分な睡眠時間が確保できないということであれば、改善策を模索するべきかもしれません。
●夫の毎日の飲酒が受精や妊娠に影響する可能性はありますか?
一般的には飲酒量が過量になると精子の数や質に悪い影響があるとされています。飲酒量の適量については具体的に設定されたものはありませんが、1日あたりアルコールに換算して40グラム程度が目安とされています。飲もうとするお酒の量(mL)にアルコール度数(%)をかけたらおおよそのアルコール量が計算できます、と当院の患者さんには指導しています。アルコール(エタノール)は水と比重が違いますので、正確に計算しようとすると複雑な計算式になりますが、大まかな摂取量を把握するには簡便だと思います。