【Q&A】移植前に腹腔鏡検査は必要?~菊地先生【医師監修】

チュンさん (43歳)

保険診療で採卵5回、良好胚盤胞になかなかならずに、初期胚凍結に変更しました。初期胚2個移植をするために採卵を続けています。移植前に万全を期すために腹腔鏡手術を考えています。年齢的にできることをしたいと思っています。
2cmの子宮筋腫がありますが、妊娠に問題がないと言われています。その他、検査をするなら何をすべきでしょうか。
また、検査で異常がない場合でも、腹腔鏡手術をすることは妊娠への近道と考えてよろしいでしょうか。

菊地先生に聞いてきました

【医師監修】メディカルパークみなとみらい 院長 菊地盤 先生
1994年順天堂大学医学部卒業。その後、順天堂大学産婦人科の専任准教授、順天堂大学医学部附属浦安病院リプロダクションセンター長を経て、2019年にメディカルパーク横浜院の院長に就任。2024年にメディカルパークみなとみらいの院長に。
順天堂大学医学部産婦人科客員准教授。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。日本婦人科内視鏡学会技術認定医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいているため、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

なかなか結果が出ず、悶々とされているとお察しいたします。
子宮筋腫ですが、大きさのみでは判断が難しく、子宮内腔への影響がどの程度かによって手術適応が決まります。筋腫の手術自体、子宮に傷をつけてしまうわけですから、手術については慎重に判断すべきと思われます。
基本的には、子宮鏡検査で内腔への影響がどの程度か確認できますが、子宮鏡検査は行いましたでしょうか?もし、検査を行った上で問題ないと判断されたのであれば、移植自体は問題ないと考えます。

さらに、腹腔鏡検査が妊娠率に与える影響については、卵管の状況を確認できる、という意味においては、有効かもしれませんし、重症の子宮内膜症が併存している場合には、手術により深部子宮内膜症の切除が妊娠率向上に有効である、という報告もあります。しかしながら、子宮卵管造影検査などで卵管に問題が無く、超音波検査などで明らかな卵巣腫瘍が無いのであれば、手術の侵襲とのバランスから、第一選択にはなり得ないと思われます。

以上、ご担当の先生と再度ご相談の上、良い結果が得られることを祈念いたします。

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