【Q&A】マイクロポリープは手術が必要?~高橋敬一先生【医師監修】

わどやんさん(36歳)

第二子の不妊治療をしています。今年の6月に1回目の胚移植を行い、化学流産となりました。
7月に子宮鏡検査を行い、マイクロポリープがあるので手術するように勧められました。
手術は1泊2日になるようでできれば避けたいのですが、手術しか方法はないのでしょうか?
着床の阻害になるので子宮をきれいにするのがベストなのでしょうが、投薬でも治療法があるのか気になります。
他の先生の見解も聞きたく質問させていただきました。

【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

マイクロポリープへの対処法でお悩みなのですね。マイクロポリープの原因として、慢性子宮内膜炎の検査(CD138)で陽性ならば、抗生剤を使用することでマイクロポリープが改善することはあります。したがって、CD138の検査で陽性ならば抗生剤の対処法はあります。
しかし、抗生剤で治癒しない難治性の慢性子宮内膜炎ならば、掻把手術などをおこなうと慢性子宮内膜炎が改善する報告はあります。

一般論としては、子宮内マイクロポリープに対しての手術的意義はまだ明確にはなっていませんが、慢性子宮内膜炎の治療を参考にして、担当医の判断でマイクロポリープが不妊症の原因として考えられ、その対策に手術を選ぶこと自体がおかしいとも言えません。

判断は難しいところですが、手術も対策の一つとして成り立つ方法と思います。
担当医との十分な相談が必要でしょう。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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