【Q&A】胚盤胞が少ない。このまま貯卵継続?~松浦俊樹先生【医師監修】

キキさん(43歳)

PGT-Aができるクリニックへの転院を希望しています。
過去3回すべて採卵して数個採れても、胚盤胞になる受精卵は1個のみでした。
今後、凍結胚盤胞の貯卵を継続して、正常胚を移植していく方法がいいのか考えています。
ご意見いただきたいです。よろしくお願いいたします。

【医師監修】アクトタワークリニック 院長 松浦俊樹 先生
2002年に渡米、アメリカでリサーチフェローとして生殖医療の基礎・臨床研究に従事し、最先端の体外受精、胚培養技術について学ぶ。加藤レディスクリニック、浜松医療センター新生児科などを経て、浜松医科大学附属病院助教に。2008年「母と子かばクリニック・リプロダクションセンター」センター長就任(現こうだちリプロダク ションセンター)。同センターは2013年7月に移転し、アクトタワークリニック院長に就任。「人間の本来持っている妊娠力を生かす治療」を目指す。自身の手で顕微授精やTESEの施術まで行えるため、女性だけでなく、多くの男性患者からも信頼を寄せられる。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

〇キキさんの年齢や治療歴を考慮に入れた上で、胚盤胞までの成長が少ないのはどのような原因が考えられますか?

女性の年齢と過去の治療歴等が影響していると考えられます。

〇キキさんの場合では、PGT-Aを行うことで妊娠成功率が向上する可能性はありますか?

PGT-Aを行うことにより、染色体に問題のない胚盤胞を移植できれば妊娠成功率が向上する可能性はあります。

〇キキさんの場合では、凍結胚盤胞の貯卵を継続して正常胚を移植する方法は適切な選択だと思われますか?

適切な治療法と考えられます。

〇キキさんが転院を検討していることについて、先生の意見をお聞かせいただけますか?

治療継続を考えておられるようでしたら、転院されることをおすすめいたします。

〇現在の状況を鑑みて、不妊治療の方向性や選択肢を改めて見直すべきでしょうか?先生でしたらどのような治療を提案されますか?

①タイミング法
人工授精
体外受精顕微授精
のいずれかをおすすめします。御希望される治療を行っていくのが最善かと考えます。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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