二人目の妊活で今月より採卵(PPOS法)するために通院を始めました。低AMHの割には生理1日目のE2:33.16、LH:5.6 、FSH:7.08と数値は悪くないようでした。
ゴナールエフの自己注射で刺激を行い、右に3つ、左に2つ卵胞が見られました。低AMHですが、刺激がうまくいったと喜んでおりましたが、実際採卵してみると空胞ばかりで、1つ未成熟卵が採れただけでした。このまま同じ治療で刺激しても空胞が続くのか不安です。違う刺激法がいいでしょうか?また、卵子が取れるようにするには何が必要でしょうか?漢方や鍼治療も再開しようと思っています。
西川先生に聞いてきました。

旭川医科大学卒業。旭川日赤病院、旭川医科大学病院、
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
FSHの数値は良く、
個人差が大きい部分ではありますが、
対策として
PPOSから低刺激法に変えてみるのも良い方法かと思います。
PPOS法では黄体ホルモン製剤による排卵抑制のため、
良好な卵子や胚が得られない場合にはトリガーの変更も検討します
②栄養療法の重要性:高たんぱく抵糖質が大切!
現代人が栄養不足に陥っていると言われると驚くかもしれませんが
良好な卵子や胚が得られない場合、卵胞の発育や卵子、
タンパク質やビタミン、亜鉛などの微量元素が不足する一方、
<低糖質(低GI)のメリット>
糖質の過剰摂取は、血糖値の乱高下を引き起こし、
ポイント
・精製された糖質(白米、パン、麺類、菓子類)の摂取を控える
・食物繊維が豊富な野菜や全粒穀物を積極的に取り入れる
・食事の順番を意識する(野菜→タンパク質→炭水化物)
・インスリン抵抗性がある場合(PCOS傾向など)、
<高タンパク質のメリット>
卵子の成長やホルモン合成には、
おすすめのタンパク質源
・良質な動物性タンパク質(鶏むね肉、魚、卵、赤身肉)
・植物性タンパク質(大豆製品、ナッツ、豆類)
・オメガ3脂肪酸を含む食品(青魚、亜麻仁油、えごま油)
※タンパク質の代謝にはビタミンB群が必要です。
<微量元素の役割と重要性>
亜鉛やマグネシウム、セレンといった微量元素は、
・亜鉛:細胞分裂を促し、卵子の質や受精後の発育を向上
・マグネシウム:ホルモンバランスを整え、ストレス軽減にも寄与
・セレン:抗酸化作用があり、卵巣の老化を防ぐ
<ビタミン摂取の重要性>
ビタミンB、ビタミンC、ビタミンDの摂取も大切です
・ビタミンB6・B12・葉酸:
・ビタミンC:抗酸化作用により精子・
・ビタミンD:卵巣機能子宮内膜の受容性を向上させ、
③オ―ソモリキュラー栄養解析について
ご自身の自覚症状だけでは自分の栄養状態がわかりにくいため、
④心のケアもとても大切です。
不妊治療は、身体だけでなく心にも大きな負担がかかるものです。
長くなりました。どの選択が最適かは、