流産してから体重が増え、さらに不妊治療をしてからも増えてしまい、運動習慣をつけましたがなかなか痩せません。
もともと太りやすい体質ではなかったのですが、流産や不妊治療によって体質が変わることはありますか?前回は自然妊娠しましたが、その後、男性不妊発覚しました。
男性不妊が原因で流産になることはありますか?
重富先生に聞いてみました。

【医師監修】ASKAレディースクリニック 副院長 重富洋志 先生
2003年、奈良県立医科大学卒業。星ヶ丘厚生年金病院、奈良県立医科大学で産婦人科医の経験を重ね、2017年よりASKAレディースクリニックの副院長として従事。患者様が納得して治療を進めてもらえるような診療がモットー。患者様の生活スタイルに合わせた診療を行い、土日祝だけでなく、夜は20時まで受付時間を設けている。生殖医療専門医、日本産科婦人科学会専門医。趣味はマラソン。
流産や不妊治療を経験した後に体重が増加したことについて、 それらの経験が体質に変化をもたらす可能性はあるのでしょうか?
体重が増加したことについて、
1. ホルモンバランスの変化
不妊治療では、様々なホルモンを使用することが多く、
2. 流産後のホルモン変動
流産後、
3. ストレスの影響
不妊治療や流産の経験は、心にも大きな影響を与えます。
4. 生活習慣の変化
不妊治療中は体を大切にしようとするあまり、運動を控えたり、
体重増加が不妊治療に影響を及ぼす可能性はありますか?
体重の増加が不妊治療に影響を与えるかどうかは、
ただし、患者様の身長158cm、体重60kgの場合のBMI(
なお、体重増加の具体的な影響は以下のものが考えられています。
1. ホルモンバランスの乱れ
体脂肪が増えると、
また、体重増加によりインスリンの働きが悪くなると、
2. 不妊治療の成功率への影響
体重が増加しすぎると、排卵誘発剤の効果が出にくくなったり、
3. 妊娠後のリスク増加
体重増加が大きい状態で妊娠すると、
自然妊娠した後に男性不妊が発覚しましたが、 男性不妊が流産の原因となる可能性はあるのでしょうか? また、その場合の男性不妊の種類 やその理由について教えてください。
・高度な酸化ストレス(喫煙・飲酒・肥満・ストレス・
・高熱環境(長時間のサウナや熱いお風呂、
・加齢(特に40歳以上で増加)
・精巣の炎症や感染対策
・生活習慣の見直し(禁煙・禁酒・バランスの良い食事)
・酸化ストレスを軽減する抗酸化サプリ(ビタミンC・E、
・精索静脈瘤がある場合は手術を検討
今回のケースにおいて、
現在の体重増加に対する対策として、 特に注目すべき生活習慣の改善点や運動習慣の改善方法について、 先生のご意見をお聞かせください。
「体重を落とさなければならない」と焦る必要はありませんが、
・無理のない範囲で食生活を整える
– 野菜、タンパク質(魚・鶏肉・豆類)、良質な脂質(
– 血糖値が急激に上がりにくい食品(玄米・全粒粉パンなど)
– 糖分の多い飲み物やお菓子を少しずつ控える。・適度な運動を習慣にする
– 激しい運動は不要。ウォーキングやヨガ、
– 無理せず楽しめるものを選ぶことが大切。
・ストレスをため込まない
– 体重管理は「我慢」ではなく、「心地よく生活を整える」
– 睡眠をしっかりとり、リラックスできる時間を持つ。
もし体重の増加が気になる場合は、少しずつ生活を見直すことで、
また、体重だけが妊娠に影響するわけではありませんので、「