生理が以前より周期が短くなり、2日くらいで終わってしまうようになりました。量は1日目はそこそこありますが、2日目はあんまりないです。
人工授精の時、内膜は10mmくらいで薄いのではないかと医師に相談しても、「内膜は薄くないし、クロミッドではなくフェマーラにしたし、生理の量は関係ないよ」と言われます。本当に妊娠しづらくなってはないのでしょうか?
改善のために血流を良くしようと妊活専門鍼灸やっています。ビタミンEも飲むようにしました。
でも量も日数も変わりません。どうしたらいいでしょうか?
また、夫の精子の運動率がいつも良くありません。人工授精はトータルの数値で判断すると可能な数値らしく、いつもやってもらうことはできます。医師に還元型コエンザイムQ10を飲むと良いと聞き、飲んでいますが変わらず、良くはないです。あとはどうしたらいいでしょうか?
Noah ART Clinic 武蔵小杉の久慈先生に聞いてきました。

慶應義塾大学医学部卒。東京医科大学産婦人科学教授を経て、2023年5月より、Noah ART Clinic 武蔵小杉の統括医師に。生殖医療専門医・指導医。臨床遺伝専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
月経の量や出血の期間は年齢とともに少なくなりますが、これは子宮の内膜が少しずつ薄くなるためです。
生まれつき子宮がない娘さんのために、娘さんの受精卵をお母さまの子宮にいれて代理母をする場合がありますが、この場合(年齢が高いために)かなり薄い内膜でも妊娠は成立するので、内膜の厚さは一定以上あれば赤ちゃんを作る力とはあまり関係がないと考えられています。厚さとして6-7mm以上あれば妊娠する力には関係がないといわれているので、10mmあればそれ以上厚くする必要はないと思います。
一方、ビタミン、漢方、鍼灸などが内膜を厚くするという報告もあるようですが、子宮内にご自分の血小板をいれる方法も含めて、内膜を厚くする確実な方法は今のところありませんから、このことについては先生のおっしゃる通り、今の状態のままでよいと思います。
生理の周期も少しずつ短くなる方が多いのですが、こちらはホルモンの影響ですので卵巣のはたらきが少しずつ弱っていることを表すことがあります。しかし、こちらも年齢による変化ですので、どなたについても同様ですが元に戻すことは難しいと思います。
精子の運動率については、まだ受診していらっしゃらないようでしたら泌尿器科の専門の先生をご受診されることをおすすめします。少ないですが、精索静脈瘤が原因の場合など、治療で妊娠する確率が上がることがあります。そのうえで、コエンザイムやビタミン、漢方を相談されてはいかがでしょうか。