【Q&A】体重が重いと治療に影響する?~田中温先生【医師監修】

味の素さん(40歳)
保険治療にて不妊治療を始めました。
【検査・治療歴】
2023年10月 不妊治療専門施設へ通院。体重が110kgあり。まずは検査を行い、人工授精を2度行った。卵管造影検査では「片側が詰まっているようだ」と指摘を受け、「年齢にしてみればAMHが低いので体外受精に切り替えた方が良い」とアドバイスをいただいたが、「体重が重く麻酔が出
来ないので採卵が出来ない」と治療を断られてしまいました。
しかし近隣で大きな病院へ紹介状を書いてもらい、2023年12月に転院。
採卵に向けて準備を行っていた矢先、人工授精で陽性。胎嚢確認は行えたが、心拍確認ができず稽留流産。主治医と信頼関係が築けず、転院を考えていたところ異動で主治医変更。
2024年5月:採卵1回目。7個採れたが体外受精ふりかけ法で1個のみ凍結。
2024年7月:採卵2回目。5個採れて顕微授精で3個凍結。
2024年10月:目標体重を下回ったので、ホルモン補充周期にて移植周期へ入る。
2024年11月6日:桑実胚の融解胚移植を実施。
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ホルモン補充周期ですが、今の病院では移植までの間、内診はあるのですが、血液検査などありません。テープや膣坐薬の効果等、説明もないですが、保険治療だと説明してくれないのでしょうか?本当は前の病院に戻りたいのですが、体重があと15キロ減らないと前の病院では治療してもらえないそうです。
先生なりに考えてくれているのだとは思いますが、看護師さん、先生からの説明に不安がある場合、どうすればいいかアドバイスをいただきたいです。

田中先生に、お話しを聞いてきました

セントマザー産婦人科医院 田中 温 先生 順天堂大学医学部卒業。膨大な数の研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院を開院。現在も研究と実験に精力的に取り組んでいる。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

理想体重は身長マイナス100ですから、あなたの場合には70㎏でしょう。やはり、100㎏というのは、お薬の吸収が悪かったり、卵巣機能に影響があったりすると思います。

また年齢的にも40歳は卵子の発育にも影響があるでしょう。

体重を15㎏減らすためにはやはり食事療法でしょう。カロリー計算をし、体重を15㎏は減らした方がいいと思います。ただ年齢が40ですから保険適応が43歳になるまでということも考えて、治療に入れてください。

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