【Q&A】海外のクリニックから転院したい~藤野 祐司先生【医師監修】

こずえさん (41歳)
関西出身の海外在住の者です。ポルトガルで人工授精を2度、次は体外受精に進む予定です。
日本での体外受精を考えています。
検査結果等を全て持ち込みの場合、どのような過程で体外受精に進む事ができ、そしてどれくらいの時間日数が必要になりますか?

藤野 先生に聞いてみました。

【医師監修】ウィメンズクリニック本町  藤野 祐司 先生
大阪市立大学医学部卒業。藤野婦人科クリニックの院長を務めた後、平成28年にウィメンズクリニック本町を開院。
ご夫婦・ご家族の“夢”の実現に向かって、希望を叶えられるよう、患者さんの状況に合わせた診療を提供することを大切にしている。
日本産婦人科学会専門医、生殖医療専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
1) 海外での検査結果:国内国外を問わず他院での検査結果は大変参考になります。検査時期がいつであるかで再検査が必要なものもあるかと存じます。ただ、各クリニックによって考え方が異なりますので全て再検査ということになる可能性もあります。
2) 海外での治療経験:ポルトガルと日本の医療システムの差異がわかりませんので明確なお返事はできませんが、すでに人工授精を実施されていらっしゃるとのことですから次のステップ(体外受精)へ進むことは問題ないと思います。このような意味から「海外での治療経験」を活かすことは可能です。
3) 必要日数:月経周期にもよりますが、採卵開始から新鮮胚移植〜妊娠判定まででしたら1ヶ月くらいをお考えください。
4) スケジュール:当院での体外受精実施の場合、月経2〜4日目にご来院いただき条件が整っておれば卵巣刺激開始します。月経10〜14日目頃(月経周期20〜30日型の場合)に採卵、3〜5日後に新鮮胚移植、その後、約10日後に妊娠判定となります。なお体外受精実施にあたり、精子は凍結保存したものを使用することも可能ですので男性のご来院は1回で済ますことも出来ます。
5) その他:現在、日本では女性の年齢が43歳未満でしたら保険適用で体外受精が可能です。しかしながら、保険適用の条件としてご夫婦が日本の健康保険に加入していることが必須ですのでご注意ください。
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