【Q&A】妊活開始後のびおりが出なくなりました~加藤 徹 先生【医師監修】

ちゃあさん (26歳)  
妊活を始める前までは排卵前くらいにのびおりが大量に出ていたのですが、妊活開始後、のびおりが全く出なくなりました。
おりもの自体の量が減って、以前はおりものシートが上から下まで汚れていたのが今は真ん中だけ少し付くくらいです。
排卵検査薬を使用して基礎体温も付けているので、排卵日がズレているという訳でもなく、のびおりが出なくなりました。
基礎体温は2層に分かれています。
ストレスやホルモンバランスが原因でしょうか?
通院して人工授精にするしか方法はないのでしょうか?
Kobaレディースクリニック 加藤 徹 先生に聞いてみました
【医師監修】Kobaレディースクリニック 加藤 徹 先生
兵庫医科大学大学院卒業後、兵庫医科大学病院周産期センター長や医局長を歴任し、令和4年よりkobaレディースクリニック副院長として従事。令和6年6月同院長就任予定。日本生殖医学会認定生殖医療専門医、指導医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
確かに排卵前になると、子宮頸管から無色透明な頚管粘液が通常より多く分泌されるようになります。気になるなら、一度クリニックを受診して、本当に排卵しているかも含めて見ていただく事が一番と考えます。ホルモン値も実際に測定して新たにわかる事も多いです。
基礎体温は不妊治療をしていく上でも需要な情報源となります。ただし、測定方法などにより本来の体温と異なる結果が出ることもあります。きちんと排卵しているかはやはり基礎体温とクリニックでの超音波で観ていくのが一番かと考えます。排卵検査薬を併用するのは良いことですが、定性検査のため検査感度により偽陽性や偽陰性がよくあることも事実です。
不妊治療をある程度分かっている一般婦人科であれば良いですが、そうでないクリニックも実際のところ多いです。それは患者さんには判断がつかない事も多いのが実際です。私としては、不妊治療をするのであれば、不妊治療専門のクリニックをお勧めします。当院では、自然な方法での妊娠を志したいという患者さんも多く通院されています。
基礎体温や排卵検査薬も使用されているようなので、それで妊娠に至らないようであればクリニック受診をお勧めします。それ以外であれば、体重も標準範囲ですし、偏った食生活や喫煙等があるなら改善する必要はあると考えます。
人工授精に関しては、希望があれば早期の導入は可能です。ただし、適応はきちんと判断した方がいいですし、年齢的にもその他検査で問題なければもう少しタイミング法を続けるのも悪くはないでしょう。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。