まおさん(31歳)
4月の生理から生理自体は出血が減ったように感じます。今までなら出血は1〜2日タンポンが必要なくらいの出血量、3〜4日目で出血は減り、5〜6日で茶おりが続き生理が終わる…という流れでした。それが4月、5月と生理は出血が1日目のタンポン必須なほど多量なのは変わらないのですが、2日目にはほぼ薄ら出血。3日目以降だらだらと出血と茶おりが続くようになりました。
生理の期間的には約1週間と変わらないのですが、出血が減っているのは内膜が薄くなっているからでしょうか?
それとも卵巣?卵子?の機能、数が低下しているからでしょうか?
出血量の減少は不妊原因に繋がりますか?
AMHを測定してないので次回受診した時に測定できるか聞こうと思います。
4月の生理から生理自体は出血が減ったように感じます。今までなら出血は1〜2日タンポンが必要なくらいの出血量、3〜4日目で出血は減り、5〜6日で茶おりが続き生理が終わる…という流れでした。それが4月、5月と生理は出血が1日目のタンポン必須なほど多量なのは変わらないのですが、2日目にはほぼ薄ら出血。3日目以降だらだらと出血と茶おりが続くようになりました。
生理の期間的には約1週間と変わらないのですが、出血が減っているのは内膜が薄くなっているからでしょうか?
それとも卵巣?卵子?の機能、数が低下しているからでしょうか?
出血量の減少は不妊原因に繋がりますか?
AMHを測定してないので次回受診した時に測定できるか聞こうと思います。
小塙先生に聞いてみました。
【医師監修】医療法人小塙医院 小塙理人 先生
千葉大学医学部卒業。慶應義塾大学病院産科婦人科教室入局。 2023年1月より医療法人小塙医院の理事長に就任。小塙先生で 3代目。 2代目の父より生殖補助医療を主とした不妊治療を開始し、 不妊治療が今後の日本の社会を変えることができる医療だと考え、 この分野を専攻。生殖医療を通して日本社会の成長に貢献したいと 日々診療に従事。日本産科婦人科学会専門医。日本性感染症学会認 定医。母体保護法指定医。
千葉大学医学部卒業。慶應義塾大学病院産科婦人科教室入局。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
●月経血の減少や期間の短縮が内膜非薄化、 卵巣機能不全など不妊に繋がりますか?
月経血が減る原因は、
① ストレスや体重変化などによる視床下部下垂体からのホルモン低下
② 年齢とともに起きる卵巣機能低下
③ 薬剤による影響
④ そもそも月経ではなく排卵障害による不正出血
上記などが考えられます。
① ストレスや体重変化などによる視床下部下垂体からのホルモン低下
② 年齢とともに起きる卵巣機能低下
③ 薬剤による影響
④ そもそも月経ではなく排卵障害による不正出血
上記などが考えられます。
①
②は年齢とともにご指摘のように卵巣機能が低下することで、 卵胞が少なくなり、 エストロゲンの分泌が低下し子宮内膜が薄くなったり、 子宮収縮が起こりにくくなり月経血が少なくなり、 また子宮が月経血を排出すること収縮の頻度が低下し不正出血をき たすことがあります
③はhCGを投与することで排卵を促しているかと思いますが、 適当な時期に行われないと排卵をせずに未破裂黄体となることがあ ります。また、 デュファストンを利用することで黄体補充としてホルモンを一定に 保ちますが、hCGの影響は1週間程度黄体不活化として残り、 ご自分の黄体から出る内因性のプロゲステロンと、 デュファストン内服で増加させている外因性のプロゲステロンの低 下のずれがあり、1回の月経ではうまく内膜がすべて剥離せず、 不正出血となって内膜がはがれているので1回あたりの量が少ない 可能性があります。
④は③と似ていますが、 そもそも排卵ができていないままデュファストンを内服すると、 そのまま卵胞が未破裂で遺残卵胞となり、 一定のホルモン値をキープしてしまう月経を起こさず、 遺残卵胞が縮小するタイミングでホルモンが低下することによる不 正出血が起きている可能性があります。
●これまでは2〜4月で自然周期+hCGで排卵誘発、 デュファストンで黄体補充のみ。 今後の治療へのアドバイスをお願いします。
タイミング法として2〜4月まで2〜 3回行っているかもしれませんが、本当に排卵しているのか、 hCGを投与するタイミングは適格かなどを判断する必要がありま す。自然周期として排卵を促すのも良いですが、 なかなか卵胞が育たない場合や、 排卵障害がある場合にはレトロゾールなどの内服薬を月経開始時よ り内服することで、卵胞発育、子宮内膜の形成、 卵胞のレセプター発現増加を促すことができて排卵しやすい状態に できますので、排卵誘発の内服薬を使用することを推奨します。
他には、 やはりタイミング法では性交により膣内に精子は出ますが、 子宮内に入ったかはわかりません。 そのため確実に精子を子宮内に送り届けることができる人工授精へ のstep upというのも良い手段です。 実際に妊娠率はタイミング法も人工授精も10-20% 程度ですが、 なかなかタイミング法で妊娠しない患者様が人工授精になるとすぐ 妊娠する場合もあるので、 子宮内に精子が届いてない可能性なども考慮しstep upという選択肢もありかと思います。
他には、