【Q&A】結婚5か月でまだ妊娠できません~佐藤幸保先生【医師監修】

みのりさん(30歳)

2023.12.16に結婚し、まだ5か月ほどしか経っていないのですが、現在30歳ということもあり、子どもが授かればいいなと思っています。結婚してから旦那さんと避妊をせず、1週間に3回ほど性行為をしているのですが、妊娠には至っていません。わたしが気持ちの浮き沈みが激しく、精神疾患を患っていることも原因の一つなのでしょうか?服薬はしておりません。

ハシイ産婦人科の佐藤幸保先生に伺いました。

【医師監修】ハシイ産婦人科 佐藤幸保 先生
京都大学医学部附属病院および高松赤十字病院で体外受精など生殖医療を担当。患者さんそれぞれのニーズに応じて、個別化した不妊診療を提供することをモットーにしている。
資格:産婦人科専門医、生殖医療専門医、周産期専門医・臨床遺伝専門医
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

■「結婚して5か月、避妊をせずに1週間に3回ほど性行為をするも妊娠に至っていない」とのことです。自己流でタイミングをとっているようですが、生理周期がバラバラなためにタイミングがズレている可能性は考えられますか?

生理周期がバラバラなのは、排卵していない周期がまざっていることが原因かもしれません。まずは基礎体温をつけることをおすすめします。基礎体温が二相性になっていない、あるいは、なっているかどうかはっきりしない場合は早めに不妊専門外来にかかったほうがいいでしょう。

■現時点ではまだ通院していませんが、年齢の不安もあるようです。そろそろ受診を考えたほうがよいでしょうか?

まだ30歳ですので年齢的にはまったくあせる必要はありませんが、基礎体温が二相性であることを確認できない場合は、早めに不妊専門外来にかかったほうがいいでしょう。基礎体温が二相性になっている場合は、あと半年くらい自宅で妊活してもよいと思います。その際は、薬局で入手できる排卵検査薬を併用することをおすすめします。あと半年たっても妊娠しなければ、不妊専門外来にかかりましょう。

■精神疾患があり、現時点では服薬はしていないそうです。精神の状態が妊娠に影響を与えることはありますか?

精神科のおくすりを服薬している場合は排卵に影響を与える可能性がありますが、そうでない場合は妊娠しやすさに直接影響を与えることはないと思います。

■今後の妊活の進め方についてアドバイスをお願いします。

1. まずは基礎体温をつけましょう。基礎体温が二相性になっていない、あるいは、なっているかどうかはっきりしない場合には早めに不妊専門外来にかかったほうがいいでしょう。

2. 基礎体温がきちんと二相性になっている場合は、排卵検査薬を併用して、あと半年くらい自宅で妊活してもよいでしょう。排卵検査薬はアプリで予想される次回月経開始日の17日前から毎朝行い、初めて陽性になった日の晩とその翌々日の晩に夫婦生活をもてばよいでしょう。

3. まだ30歳ですので、あせる必要はありません。余裕を持って妊活にのぞんでください。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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