ゆうこさん(33歳)
12/13~12/17にクロミッド1日一錠服用しました。タイミングを12/18、20、23にとっています。
12/21に排卵直前ということでHCG注射を打ちました。排卵確認は行っておりません(誘発剤を使用したとき、2回とも片方が30mm近くまで成長します。HCG注射で排卵させますが、排卵痛が非常に痛いので主治医に理由を聞きましたが、明確な返答を得られないままです)
その後、12/25~14日間、デュファストンを1日3錠服用し、今に至ります。
1/4から生理が始まりそうな茶色やピンクのおりものをほぼ毎日確認していますが、未だに鮮血がありません。
基礎体温も1/8に36.50度、1/9は36.32度と低温期の体温になりましたので、まもなく生理が始まるかと待っているところです。
教えていただきたいのは、デュファストンを服用した場合は服用終了後どれくらいで生理が始まるか、ということです。今回初めてデュファストンを服用したため、不安に思っています。しばらく待てば始まるものでしょうか。
主治医に質問しても「お薬を飲めば大丈夫ですからね」というような返答しかもらえず、そこも不安に思っています。
津田沼IVFクリニックの髙木先生に伺いました。
津田沼IVFクリニック 院長 髙木 亜由美 先生
千葉大学医学部附属病院、 千葉メディカルセンターなどで不妊治療に従事。特に千葉大学医学部附属病院時代に、 専門の生殖医療や内分泌医療のほか、不妊の患者様の腹腔鏡手術や子宮鏡手術等も数多く経験する。その後、 2024年9月より津田沼IVFクリニックの院長に就任。それぞれの女性にあったきめ細かい医療を目指す。
千葉大学医学部附属病院、
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
●デュファストン服用終了後、
デュファストンの服用をやめたあと、 何日後に生理があるかは個人差がありますが、だいたい3~7日後が多いとされています。
質問者の方は1/7まで内服していると思われますので、月経がくるのはもう数日後かと思われます。
しかし12/23排卵として妊娠しなかった場合は、1/ 6頃に月経となると思うので、黄体ホルモンを内服中でも、 その数日前から出血が始まる可能性はあります。
月経に向かって剥がれ落ちる内膜をデュファストンの力では維持で きなくなってきているからです。デュファストンが10日処方であれば、1/3飲み終わり、1/6頃比較的すっきりとした月経となった可能性があります。
質問者の方は1/7まで内服していると思われますので、月経がくるのはもう数日後かと思われます。
しかし12/23排卵として妊娠しなかった場合は、1/
月経に向かって剥がれ落ちる内膜をデュファストンの力では維持で
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黄体ホルモンの不足による不妊症、 流産の防止薬として使われる合成黄体ホルモン薬です。天然の黄体ホルモンと同様の自然な作用を示します、黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵後、 卵胞から変化した黄体から分泌されます。そして、子宮内膜を充実させ、 受精卵が着床しやすい状態にします。さらに、着床後も分泌が続き、妊娠を維持する働きをします。
他の合成黄体ホルモン薬には弱い男性ホルモン様作用をもつものが ありますが、この薬にはありません。また動物実験においても催奇形性作用も認められていません。
●HCG注射後の排卵痛が非常に痛いそうです。
排卵の日、あるいはその前後1~2日間、 腹痛がおこることがあります。これを排卵痛とよびます。排卵痛はポピュラーな症状です。しかし、 子宮内膜症がある方はこの排卵痛の程度が強い事が特徴です。鎮痛剤が必要な人も少なくありません。
●その他のアドバイスとして
排卵痛が強い場合は、HCGを打たないまたはGnRHアゴニスト点鼻薬を使用する方法もあります。
日頃の生理痛が強いのであれば内膜症が関係している可能性があり ます。
排卵後の痛みが遷延する場合は出血性黄体嚢胞やLUF(黄体化非破裂卵胞) ができていないか確認することも必要です。
日頃の生理痛が強いのであれば内膜症が関係している可能性があり
排卵後の痛みが遷延する場合は出血性黄体嚢胞やLUF(黄体化非破裂卵胞)
黄体ホルモン不足による不妊症ではデュファストンが安全で使用しやすい薬ですので安心してください。使用開始時期と処方日数によっては、ご自身の月経周期とずれが生じて出血が起きることもあるので、排卵を確認してから10日くらい内服するのがよいかもしれません