かなさん(38歳)
林先生に聞いてきました。
【医師監修】ウィメンズクリニックふじみ野 林 直樹 先生
1983年、東京大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療 センター(川越市)などを経て、現職。「体外受精、顕微授精も高いクオリティで対応していますが、できる限り自然に近い不妊治療をご提供したいと考えています。 患者さんはそれぞれお悩みも違いますから、どんなこと でもまずご相談を。時にはご要望に沿えず、厳しいこと を申し上げるかもしれませんが、常に患者さんにとって ベストな治療法をご一緒に見出したいと思っています」。
1983年、東京大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療 センター(川越市)などを経て、現職。「体外受精、顕微授精も高いクオリティで対応していますが、できる限り自然に近い不妊治療をご提供したいと考えています。 患者さんはそれぞれお悩みも違いますから、どんなこと でもまずご相談を。時にはご要望に沿えず、厳しいこと を申し上げるかもしれませんが、常に患者さんにとって ベストな治療法をご一緒に見出したいと思っています」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
文面からは、現在38歳の方で、治療年数が1-2年。卵巣予備能の指標であるAMHが0.47ng/mlと低値で、クロミッド周期を含め人工授精を5回受けられるも妊娠に至らず、特に不妊因子は特定されていない原因不明不妊症とお見受けいたし ました。
クロミッド内服後子宮内膜の菲薄化を起こし月経血量が減少するこ とはよく見られる現象です。通常は可逆的です。1周期休薬するか、 他剤へ変更するかが良いかと思います。TSHがやや高いために、恐らく甲状腺剤を服用とのことです。この状態はいずれにしても不妊因子とはなりません。 内服継続をお願いします。
やはり人工授精治療5回不成功後ですので、年齢的に体外受精治療へ早くにステップアップされるのがよいと考 えます。
採卵に向けての卵巣刺激については、 その方の卵巣予備能に応じた方法が良いと思います。具体的には、 その治療周期の卵巣の状態も参考にして主治医の先生とご相談の上 、いくつかの方法から選択していくことになります。
なおクロミッドを含め排卵誘発剤を使用しても卵巣予備能が低下するというエビデンスはないことを申し添えます 。
なおクロミッドを含め排卵誘発剤を使用しても卵巣予備能が低下するというエビデンスはないことを申し添えます