【Q&A】難治性排卵障害について~浅田先生【医師監修】

オムレツさん (26歳)
現在、軽度の多嚢胞の疑いがあり、排卵障害で悩んでいます。レトロゾールを2錠服用して11~14ミリまで卵胞を大きくしても、薬をやめると卵胞が吸収されてしまうことが以前にあり、そして今回も同様の事態がありました。その後、注射をしてもらっても卵胞が発育しない状態です。
以前、クロミッド1錠の投与で多胎のリスクが出てキャンセルしたこともあり、担当の先生もレトロゾールを使うかクロミッドを使うか悩まれているご様子です。
こういった場合、レトロゾールを長期服用するのか、もう一度クロミッドを使ってみるのか、どちらのほうが排卵の確率が高まるのでしょうか?
ちなみに、多嚢胞の疑いはあるものの、血液検査の結果、LHやFSH、甲状腺、テストステロンすべてのホルモンについて異常がありませんでした。
かなりの痩せ型のため、医師は糖尿の心配はなく、インスリン抵抗性について調べても無駄だと言うのですが、祖母が糖尿を患っていたこと、そして、私自身が甘いものが好きで頻繁に口にしていたことなどから、インスリン抵抗性の検査をしたほうが良いのかと気になっています。
一年前の職場の血液検査では、糖尿関係で引っ掛かりませんでした。
何らかの方法で糖尿関係の検査を受けたほうが良いのでしょうか?

浅田先生に聞いてきました

【医師監修】浅田レディースクリニック 浅田義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

軽度の多嚢胞性卵巣症候群があり、レトロゾールを長期服用するか、クロミッドを服用して、どちらが排卵の確率が高くなるか、また、糖尿病の心配をされていますが、糖尿病については、体格からいっても可能性は低く、血液検査でも問題がなければ糖尿病の疑いはかなり低いと思います。
重症な多嚢胞性卵巣症候群の方の中には、稀に糖尿病の患者さんがいますが、そのような方は、肥満体系の方が多く、メトホルミンという薬を使用すると、少し排卵しやすくなることもあります。
また、使用する薬についてですが、世の中には情報があふれていますので、色々な情報を目にすると、自身と比較して心配することもあるかと思いますが、薬については診察されている主治医が決めることですので、心配であれば主治医に確認された方がいいと思います。
もし、現在の治療に不安があるなら、ホルモンや薬剤の知識が深く、経験豊富な実力のあるドクターのいる不妊治療専門クリニックで治療されることをおすすめします。
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