【Q&A】流産後に妊娠に至りません~浅田先生

はんなりさん (39歳)
2021年8月に初めて妊娠しましたが、化学流産となり本格的に妊活を初めました。専門の産婦人科に通い検査をしましたが特に異常はありませんでしたがプロラクチン数値が少し高い程度で特に治療をする必要はありませんでした。半年程タイミング法や人工授精を1回しても妊娠に至りませんでした。
先生の高圧的な治療に絶えれず、病院を一旦お休みして、漢方など鍼灸に行き体質改善をしたら2022年6月に妊娠に至りませんが8月2日に心拍が停止しており、稽留流産で手術をしました。その後1ヶ月と少しで生理が来ましたが、その後生理周期が安定しなく最初の3ヶ月くらいは出血量も多かったのですが、12月に違う不妊治療の病院に行きタイミング法からまた妊活していますが、妊娠に至りません。
私が今気になるのが、生理の出血量が少なくなってきたのと、子宮内膜が厚くなりません。
出血量が気になり漢方(桂皮茯苓丸)サプリでミタスやアルギニンオイスターなどを服用しています。
生理周期を整えるにはまた子宮内膜を厚くするにのどうしたらいいでしょうか?

浅田先生に聞いてきました

浅田レディースクリニック 浅田義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

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病院の先生の高圧的な治療に耐えれず、とあり、どのような高圧的な治療かは分かりませんが、はんなりさんの今までの不妊治療歴をみると、不妊治療らしい治療がされていないのではと感じます。
子宮内膜が厚くならないということですが、子宮内膜はエストロゲンや黄体ホルモンの分泌により厚くなりますので、排卵やその他のホルモン分泌が上手くいかなければ子宮内膜は厚くなりません。
稽留流産の手術をされ、心配されているかもしれませんが、今は以前のように掻把といって子宮内膜を削るような手術はほとんどの施設では行われていませんので、流産手術をしたから子宮内膜が厚くならないという心配はないと思います。
化学流産と流産、どちらも何か子宮の側(自分の体)に悪い箇所があるから流産になったと考えることは間違いで、受精卵の多くは途中の段階で発育が止まります。
発育が止まることなく成長すれば、妊娠、出産に繋がります。
化学流産は、妊娠反応が出る時期まで受精卵が育っており、流産というのは妊娠反応がでる時期以降も育ったが、途中で発育が止まったことを意味します。
39歳ですと、体外受精時に必要な卵子の個数は平均20~30個の卵で、1人の赤ちゃんが生まれる、と言われています。年齢的に妊娠しても半分くらいは流産になることが普通です。
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