体を整えることから始めれば、ポジティブぐせが身につく!
気持ちをコントロ―ルするのはなかなか難しいですが、体を整えることから始めれば、意外にスムーズにポジティブ思考が身につくと樺沢先生は言います。その方法を教えてもらいました。
まず実践してほしい「睡眠」「運動」「朝散歩」
睡眠 いい睡眠が記憶と感情をリセット
運動 気持ちいい汗が流れる運動を
朝散歩 朝の太陽の光が脳をリセット
ポジティブでいくために知っておきたいこと
体内時計
脳の体内時計は太陽でリセット臓器のリセットは朝食で行っている
体内時計とは、体内の時間軸を調整するシステム。1日24 時間10 分ぐらいの周期で動いているため、24 時間に合わせるよう日々リセットする必要があります。脳にある主時計は目を通して入ってきた朝の太陽の光でリセットされます。各臓器にもそれぞれ副時計があり、これらは朝食によってリセットされます。朝食を抜くと体が起きたかどうかよくわからない状態が続き、ホルモンバランスも崩れることに。朝散歩と朝食は重要です。
成長ホルモン
若々しい人に多い成長ホルモンは運動と睡眠でしか出ない
体の中にある物質をエネルギーに変える、疲労を回復させる、体の調子を整える、意欲や活力を生み出す、若さを保つ、精神を安定させる、免疫力をアップするなど、さまざまな働きをしてくれる成長ホルモン。大人にとっても大切なものですが、分泌量は歳を重ねる毎に少なくなっていきます。成長ホルモンは寝ている時と、運動している時しか分泌されません。睡眠と運動はとても大事なのです。
3行ポジティブ日記
ハッピー気分で眠るのにおすすめ
寝る前に「楽しかったこと」や「嬉しかったこと」を3 つ箇条書きで良いので書いてみましょう。その中で一番良かったことを思い出しながら、眠りに入ってください。眠る直前に考えたことはそのまま記憶されます。人は同時に2つのことを考えることができないので、楽しいことを考えていれば、つらいこと、不安なことは脳から追い出されます。また、3行ポジティブ日記は小さな幸せに気づく能力を高めてくれます。
やりたいことを言語化する
ポジティブな言葉を発し続けよう
「今」にフォーカスする
「今楽しい」を積み上げる
人や動植物とつながる
誰かに話すだけで強くなれる
幸せ物質の一つ、オキシトシンを活性化するためには人とのつながりが一番。スキンシップはもちろんのこと、会話や交流でもオキシトシンが出ます。夫婦間、友人、仲間とのつながりはとても大切。「人間」に限らず、ペットや植物を愛することも有効です。
ボーッとする
瞑想・マインドフルネスと同じ効果が
暇さえあれば、スマホをいじっていませんか?そうやってインプットを続けているとたくさんの情報が入ってきて、脳疲労を起こします。ボーッとしている時、脳内ではスタンバイ状態のように「デフォルトモード・ネットワーク」が稼働し、無意識レベルで情報を整理し、悩みを解決してくれています。この時間に脳疲労が改善し、不安やネガティブ感情は減るでしょう。
やらないほうがいいこと
前向きな明るい気持ちでいるために、やらないほうがいいことがあります。
これらは脳疲労を起こし、ネガティブな気持ちを増幅させます。
●悪口を言う
悪口を言うことは自分へのストレスを増やしていることになります。
●つらい経験を何度も話す
2週間以内に同じ話を3回以上すると、記憶に固定されてしまいます。
悪口も含め、つらいことなどネガティブ要素を含むことは誰かに話すにしても1回にしておきましょう。
●ネガティブ注目
うまくいかなくても自分を責めないで。「私なんて」と自分を卑下する言葉もやめましょう。ポジティブなことに注目して。