あきさん(36歳)
2018年に第一子を出産後、タイミングを半年取りましたが授からず、2021年5月から不妊クリニックに通いだしました。
年齢のこともあるので、人工授精を3度試したあとすぐに体外受精にうつりました。
AMH5.05と卵巣予備能はそれなり高く、その他の基本的な検査も問題はありませんでした。
その流れで2021年に採卵し、23個採卵→15個胚盤胞→10個を凍結。胚盤胞のランクは全て4AA~4ACで、主治医からも「良い卵がたくさん採れましたよ」とお墨付きを頂きました。
ですが、そのあと移植を繰り返しても上手くいきません。
EMMAとALICE検査を受けましたが問題なし、ERAは一度出産しているのと、流産ではあるが2回妊娠しているので受ける必要はないとのことでした。
PGT-Aを行う旨も相談してみましたが、とりあえず今ある卵を移植してから考えましょうとのことでした。
残った卵は4AB~4ACで、一度融解し再凍結したものもあります。
そのような状態の卵を繰り返し戻してもうまくいかないのではないか、と不安です。
このまま主治医のいうように、移植を繰り返すべきでしょうか。
他にすべき検査や方法がありましたら教えていただきたいです。
山下先生にお聞きしました。
山下レディースクリニック山下正紀先生
1980年、奈良県立医科大学を卒業後、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科の医長として同院の生殖医療を確立後、神戸中央市民病院で産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。1997年、神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。一般不妊治療から高度生殖医療にわたる初診から妊娠成立までを一人で担当し、妊娠したカップルは10000組を超える。キッズルームを併設し、2人目不妊にも対応している。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
よい胚を移植しても流産に終わったり、着床されなかったとのこと。
23個採卵で15個胚盤胞に成長し、凍結できたものが10個というのは相当に成績がよろしいと思います。
お一人お子様が授かっておられるので、基本的な部分では妊娠継続、出産ができる方だと思います。
私も主治医の先生がおっしゃるようにもう少し移植を続けられたらと思います。
EMMA,ALICEでは問題なかったとのことですが、それだは引っかからない異常があるかもしれないと考えます。
できれば一度子宮鏡で子宮内をきちっとチェックしておかれたらと思います。
主治医の先生とご相談になってみてください。