ひとくちに「妊活」といっても、そのスタイルは十人十色。普段気をつけていることや、つらい時のメンタルケア、ポジティブに妊活に取り組むコツについて、2人の先輩にインタビューしました!
大阪府 M・Fさん(29 歳)家族/夫・Kさん(29 歳)不規則で激務な仕事を続けながら妊活に励んでいましたが、「まずは妊娠できる体づくりを」と決意して退職。生け花教室や早朝の散歩、ラジオ体操なども始め、妊活しながら時間と心のゆとりを大切に、日々を満喫中。
友達の紹介で出会ったMさんとKさんは約5年間の交際期間を経て結婚。でも、二人には少し心配なことがありました。結婚する2年前、Mさんに卵巣囊種があると発覚したのです。
「彼とは結婚を前提にお付き合いをしていたので、検査の結果や将来に影響する可能性などたくさん話をしました。そのうえで彼が『もし子どもができなかったとしても、ずっと一緒にいるよ』って言ってくれたから、今、安心して妊活に取り組んでいます」
約半年間はタイミング法を試したものの、自然妊娠には至らなかったため、人工授精にステップアップ。その間に、生活環境にも変化がありました。
子どもが好きで、母親と赤ちゃんに携わる仕事がしたいと選んだ医療関係の仕事。Mさん自身が生まれる時に「すごく助けてもらった」と繰り返しお母さんから聞かされていた影響もあったそうです。「中堅の立場になって、キャリアアップを考える時期でもあるから、どうしても仕事を頑張りたいっていう気持ちが強かったんです。でも、実際は夜勤もあるし、精神的にも体力的にもハードな仕事と妊活との両立は難しくて…。自分が何を一番大切にしたいかを考えた時、仕事はいつでもできるかもしれないけど、妊娠・子育てをしていく時間は今しかないのかなって。だから妊活に専念することにしました」。
実際に不妊治療を進めるなかで、高齢妊娠のリスクや、不妊治療が長期化しやすいことなども実感し、1日1日を妊活のために有効に使いたいと考え始めたMさん。
退職を機に、早朝の散歩とラジオ体操、習い事で生け花も始めました。パーソナルジムへ通う回数も増え、体の内側からケアしてくれる鍼灸にも癒されているそう。仕事と両立していた頃よりも気持ちの波が穏やかになり、体が疲れにくくなっていることも実感しているそうです。
「時間に余裕ができたからか、頭も心も無になれる時間が増えました。風の音を聴きながら歩いたり、花を生けることだけに集中したり。今までは仕事が休みの日にスケジュールを詰め込んで、こなしていくことに精一杯だったけれど、今日できなくても明日やればいいかって思えるようになり、気持ちがすごく楽になりました」
それでも心が折れて思いっきり泣くこともあるそうですが、どんな時でもすべてを受け止め、そばにいてくれるKさんの存在が、Mさんにとって何よりの安心感につながっているようです。
子育て中の友達に会いに行くのをいとわないのも、Mさん流の妊活スタイル。「友達をうらやんだり、なんで自分は…と悲しんで壁をつくることはしたくなかったんです。大好きな赤ちゃんと触れ合う時間を増やしたいし、妊活中の私と同じように、子育て中のママにはその人なりの不安や心配があるって気づくことも、私にとっては必要なこと。今しかない時間を大切に過ごしたいと思っています!」。