鈴木レディスホスピタル の院長鈴木康夫先生にお聞きしました。
鈴木康夫 先生(鈴木レディスホスピタル)
1990年金沢大学医学部卒業後、国立金沢病院(現・金沢医療センター)産婦人科勤務を経て、1996年に鈴木レディスホスピタル副院長、2008年より院長に就任。高度な不妊治療を行う専門機関として、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療から、体外受精・顕微授精などの高度生殖補助医療(ART)まで、患者さん一人ひとりに向き合った丁寧な治療を提供している。
1990年金沢大学医学部卒業後、国立金沢病院(現・金沢医療センター)産婦人科勤務を経て、1996年に鈴木レディスホスピタル副院長、2008年より院長に就任。高度な不妊治療を行う専門機関として、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療から、体外受精・顕微授精などの高度生殖補助医療(ART)まで、患者さん一人ひとりに向き合った丁寧な治療を提供している。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
KUNIさん(37歳)
2019年2月(34歳)より本格的に通院し、治療を始めました。現在37歳です。
タイミング3周期、人工授精4周期(4回)、体外(顕微受精、採卵3回 移殖11回)とステップアップしてきましたが、体外を始めてからの化学流産1回以外は、着床もしていません。
途中、治療をお休みしていた期間もあり、その期間はセルフで排卵日検査薬を使ってタイミングをとっていましたが、結果はついてきませんでした。
先日11回目の移殖でも結果が出ずで、凍結卵もゼロとなりました。
本当はここで終わらせようと思っていましたが、気持ち的には諦めがつかず、まだどうするべきなのかモヤモヤしています。
この4月から保険適用になり、金銭的には少しは続けられるのかなという思いと、回数を重ねて結果が出ないこともあり、このまま続けても簡単には結果が出ないのだろうという思いが交錯し、今後どうしたらいいのか分かりません。
現在通っているクリニックの先生からは、治療方針と共に「頑張りましょう」との言葉は頂いていますが、ダメならダメと言ってくれた方が…という思いも正直なところあります。
夫は、治療を続けるも辞めるもどちらでもいいと言ってくれています。
話が上手くまとまりませんが、通院先にてできる検査はして頂きました。
この先、このまま治療を続けて結果がついてくるのでしょうか?
また、環境を変えて転院するのも有りなのでしょうか?
タイミング3周期、人工授精4周期(4回)、体外(顕微受精、採卵3回 移殖11回)とステップアップしてきましたが、体外を始めてからの化学流産1回以外は、着床もしていません。
途中、治療をお休みしていた期間もあり、その期間はセルフで排卵日検査薬を使ってタイミングをとっていましたが、結果はついてきませんでした。
先日11回目の移殖でも結果が出ずで、凍結卵もゼロとなりました。
本当はここで終わらせようと思っていましたが、気持ち的には諦めがつかず、まだどうするべきなのかモヤモヤしています。
この4月から保険適用になり、金銭的には少しは続けられるのかなという思いと、回数を重ねて結果が出ないこともあり、このまま続けても簡単には結果が出ないのだろうという思いが交錯し、今後どうしたらいいのか分かりません。
現在通っているクリニックの先生からは、治療方針と共に「頑張りましょう」との言葉は頂いていますが、ダメならダメと言ってくれた方が…という思いも正直なところあります。
夫は、治療を続けるも辞めるもどちらでもいいと言ってくれています。
話が上手くまとまりませんが、通院先にてできる検査はして頂きました。
この先、このまま治療を続けて結果がついてくるのでしょうか?
また、環境を変えて転院するのも有りなのでしょうか?
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着床がうまくいかない原因を受精卵側と子宮側双方にわたって考え
あまり良好な受精卵が得られてなければAMH値にもよりますが排卵誘発法を変えてみる、培養液の種類を変えてみる、
比較的良好な受精卵が得られているのであれば子宮側の受容に問題
(1)ERA(内膜着床能検査;想定される移植日の妥当性検査) 、 EMMA(子宮内マイクロバイオーム検査; 子宮内の善玉の細菌量)、 ALICE(子宮内膜炎を引き起こす細菌の有無) などの検査を行いそれぞれの結果に基づいて治療を行う。
(2)子宮鏡(胃カメラの子宮版)検査にて子宮内腔にポリープや子宮筋腫など物理的に着床の妨げとなる異常がないか調べる。
(3)ごく初期の流産が続いている可能性も考慮し、習慣性流産の血液検査(ご夫婦染色体、 抗リン脂質抗体症候群を中心とした血液凝固能の異常の有無、Th1/Th2比、NK細胞等の免疫能の異常の有無、 甲状腺機能、糖尿病、ビタミンD等々のチェック) を前倒しで行う。などが考えられます。
これらすべて異常がなければPGT-A(着床前診断)、子宮内膜の厚さも関係しますがPRP(多血小板血漿) 療法なども考慮されます。
・転院など環境を変えることで結果が変わる可能性はありますか?
変わる場合もあるでしょう。
・治療のやめどきや、やめることを見据えた治療の選び方など、
これは最終的には患者さんご夫婦の判断と思います。
連続して採卵を行っても卵子が取れない場合はこちらから引導を渡さざるを得ない場合もありますが、卵子が取れる限り少しでも可能性があるのであれば医師側から様々 な提案があると思います。
治療にかける年数、費用、何歳まで治療を行うか、などご夫婦でよく話しあってある程度の基準を作っておかれるのが良い のではないでしょうか。
治療にかける年数、費用、何歳まで治療を行うか、などご夫婦でよく話しあってある程度の基準を作っておかれるのが良い