【Q&A】クリニックの選び方~吉田先生

吉田先生にお聞きしました。

仙台ARTクリニック 吉田仁秋先生
独協医科大学卒業。東北大学医学部産婦人科学教室入局、不妊・体外 受精チーム研究室へ。米国マイアミ大学留学後、竹田綜合病院産婦人科 部長、東北公済病院医長を経て、吉田レディースクリニックを開設。2016 年1月に「仙台ARTクリニック」として移転・リニューアルオープン。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

yuuriさん(40歳)

夫の転勤のため、今後、関東や仙台方面を視野に入れてクリニックを決めたいと思っています。これまで2つのクリニックで治療をしておりましたが、一度も着床に至っていません。
人工授精4回、体外受精2回(採卵2回、移植7回)
体外受精の治療歴(2件とも九州内のクリニック)
クリニック12020年7月~2021年3月(38歳)
採卵1回 19個採卵→17個受精→10個凍結(初期胚4個、胚盤胞6個)
グレード:初期胚4個(8G1、8G2)、胚盤胞6個(5AA×2、5AB、4AA、4BB、桑実胚) 刺激法は分かりません。ゴナールF150ミリを毎日注射しました。4回に分けて2個づつ移植をしましたが、一度も着床無し。移植はホルモン補充、自然周期どちらも試みました。内膜は8ミリ~9ミリくらいです。
クリニック22021年5月~2022年3月(39歳)
採卵1回 12個採卵→8個受精→6個凍結(初期胚1個、胚盤胞5個)
グレード:初期胚1個(8細胞)、胚盤胞5個(A×1、B×2、C×2) 刺激法はPPOS法です。ゴナールF150ミリを1日おきに注射しました。
昨年のAMHが12.99と高めです。
夫の数値は引っかかる項目は無く、2回とも体外受精しました。
直近の移植でうっすら陽性が見られた事もあり、PGT-Aが出来るクリニックを探しています。なぜPGT-Aを考えているかというと、時間的及び費用的な問題から無駄な移植を減らすことと、より着床しやすい受精卵を選択し、移植したいからです。
これまでが高刺激か低刺激か分からないのですが、自然周期のクリニックも気になっています。
ですが、1度の採卵数が少なくなるとPGT-Aをするまでに採卵回数が多くなり、時間を要するようになってしまうのか心配です。
どのような基準でクリニックを決めるべきか、教えてください。よろしくお願いいたします。

■検査データや治療歴、相談内容等を見て、どのような印象を持たれましたか?

→40歳という年齢ですが、AMH が高く卵巣反応が極めて良好なうえ 採卵数も19個と多いにも関わらず、 3回の移植にて着床しなかったことを考慮すると、仰る通り着床の問題を検討する必要があると考えます。

■人工授精4回、体外受精2回行い、今までに一度も着床に至っていないそうです。不妊原因は現時点では不明とのことですが、どのようなことが考えられますか?

→着床生涯の場合、第一に移植する受精卵側と受け取る子宮内膜側の両方の面で検討する必要があります。 yuuri さんの場合、良好胚盤胞2個でも着床していないため、内膜側の問題が強い傾向があり、それに関して処置してゆく必要があるかもしれません。

■自然周期と刺激周期で決めかねているようですが、PGT-Aを希望している場合はどのような方法を選択すればよいのか教えてください。

→PGT-Aでは受精卵側の染色体を検査して、正常胚を移植する事となります。内膜側はERA/EMMA/ALICEや子宮鏡等を施行して問題なければ8~9mmの内膜厚で十分と考えられますが、ペラニンデポ注射やHMG製剤の注射を移植周期に加えて、もう少し内膜を厚くして、タクロリムスも併用しながらトライしてはいかがでしょうか。
■クリニックの選び方について、アドバイスをお願いします。
→ARTクリニックはたくさんありますので、HP等を参考に自分に合ったクリニックを探していく必要があります。今までの経過を考えますと、着床問題 について様々な手段を行っているクリニックがお勧めだと考えます。
次回こそ成功されることを心より祈念いたします。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。