【Q&A】精子奇形率高値での自然・人工授精での妊娠~清水先生

神田ウィメンズクリニックの清水真弓先生にお教えいただきました。

清水真弓先生(神田ウィメンズクリニック)信州大学医学部卒業後、東京女子医科大学産婦人科にて産婦人科専門医・医学博士取得。その後木場公園クリニックに6年勤務し生殖医療専門医を取得。2020年に神田ウィメンズクリニックを開設し院長に就任。「スタッフが親身で結果も出すクリニック」をモットーに、妊活初心者でもわかりやすく、また働きながら妊活する女性も通いやすいクリニックを目指して日々診療にあたっている。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
きゃおさん(44歳) 
3年前に自然妊娠後に稽留流産し、その後、人工授精で妊娠後に流産しました。
それを機に、体外受精にステップアップし、採卵回数13回、初期胚移植2回、胚盤胞移植3回しました。
胚盤胞移植は2回化学流産となりました。
低刺激での治療で、毎回採れる卵の数は1~2個です。
精子奇形率が高いため毎回顕微授精をすすめられ、受精はするのですが、桑実胚で成長がストップ。その時点で廃棄となり、移植へ進めない状態です。
卵質改善は難しい事は分かっていますが、サプリや体質改善も頑張っています。
高齢で、保険適用もなく、治療継続が厳しくなってきています。
精子奇形率が高くても、自然妊娠や人工授精で妊娠の可能性はあるでしょうか。
まだ、赤ちゃんを授かりたい気持ちは強いので、望みがあるならステップダウンでの妊活を継続したいと考えています。
よろしくお願いします。

顕微授精で受精はするものの桑実胚で成長が止まる原因として、どのようなことが考えられますか?

→精子と卵子の片方もしくは両方の質が影響すると考えます。

卵質改善のために、サプリや体質改善を頑張っているそうです。ほかに、何かできることはありますか?

卵子側の改善策として、まだされていなければ25OH-VitD、DHEAS、テストステロンの採血を行い不足分を補充することで改善が期待できます。

精子側の改善策としては、まだされていなければ男性外来で触診と超音波検査を受け、精索静脈瘤の有無を確認し、抗酸化剤(アンチオキシダント)サプリを服用し、採卵日の顕微授精ではすべてのクリニックが実施しているわけではないですが、スパームセパレーター(商品名ザイモート)やIMSIとPICSIによりより良い精子を選別するのが良いと思われます。

AMHが比較的保たれているので採卵できればチャンスはあると思います。

相談者さんの場合、治療のステップダウンの効果があると思われますか?

44歳という年齢を考えると、自然妊娠や人工授精、体外受精いずれをもってしてもかなり難しくなってくる年齢ではあります。

ただこれまで流産2回、化学流産2回とのことで着床はしているので、ステップダウンでも妊娠できる可能性はあると思います。

先生なら、どのような治療や検査を提案されますか?その他、何かアドバイスがあればお願いします。

そのほか不妊専門の漢方や鍼灸を勧めることもあります。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。