【Q&A】 胚盤胞移植 今後の治療について~浅田先生

受精卵のグレードについて気になりますね。

移植も、新鮮胚?胚盤胞?

浅田先生に聞いてきました

浅田レディースクリニック浅田義正先生  名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
ぶたこさん(36歳)9月から不妊治療を開始しました。
ホルモン検査の結果、多胞嚢性卵巣症候群の可能性を指摘。また高プロラクチン血症もあり、カベルゴリンを服用開始となりました。
服用開始後数値が急激に下がり、一旦中止していましたが、再度上昇し、現在は服用を続けています。
クロミッド服用し2回タイミングを試みましたがダメだったので、体外受精にステップアップ。12月採卵で13個採卵できましたが成熟卵は11個、そのうち分割胚1個、胚盤胞5個(細かいグレードは詳細は不明でグレード1~5で評価(1が1番良い)のうち3個がグレード2、2個がグレード3)。
1月にホルモン補充周期(エストラーナテープ3枚、デュファストン3T/3、ルティナス膣分3)でグレード2の卵を移植しました。移植後8日目は採血でhcg10と低く、翌週の採血で今回は化学流産。
2月もホルモン補充周期(エストラーナテープ3枚、ルトラール3T/3、ワンクリノン膣分1)でグレード2(この時は4ABといわれました)移植。今回は着床に至りませんでした。
グレード2の評価の卵のあと1個(4ACだそうです)残り2個はグレード3の卵(細かな分類は教えてもらえてません)になります。
4AA、4AB、4AC、4BB、4BCなどの分類は移植の際、どれくらい気にしなくてはいけない数値なのでしょうか。
卵の質も気になります。3月も続けて移植をするべきか、少し休憩すべきか、採卵からやり直すべきか…。
自然周期での移植も勧められましたが、検索すると多胞嚢にはあまり向かないような記事をみかけます。
移植の際、ホルモン補充周期を繰り返し行ってもいいのか、自然周期ですべきなのか、悩んでいます。
またEMMA+ALICE検査も進められました。
サプリメントでラクトフェリンを服用中です。
この検査をする意味はあるのでしょうか。
たくさん質問すみません。
どうしたらよいのかわからず、もうすぐ37歳、なかなかうまく行かない焦りもあり不安だらけです。
アドバイスよろしくお願いいたします。

多嚢胞性卵巣症候群ではありますが、比較的ちゃんと胚盤胞もできており、刺激としてはそこまで悪くないと思います。ただ、移植では1回目にルティナス、2回目にワンクリノンを使用し、次は自然周期をすすめられたということで、ぶたこさんの主治医は子宮内膜の状態が妊娠に影響を与えるとお考えのようです。EMMA+ALICEやラクトフェリンをすすめるのも、その考えに基づいてのことでしょう。しかし、実際のところ、卵が育つかどうかを決めるのは子宮内膜の状態ではありません。卵自身の遺伝子の発現が大きな要因です。

また、胚盤胞のグレードについてですが、グレードによる差はほとんどありません。グレードを付けないと移植の順番が決まらないので、ある程度育った胚に背番号を振った、という程度のものです。ただ、染色体異常がない胚を選ぶことが大切になりますので、PGT-Aをおすすめします。ぶたこさんにとっての最善の方法は、内膜の条件を良くすることではなく、PGT-Aを行うことといえるでしょう。

適切なプロトコールのもとで子宮内膜と移植胚の同期がしっかりしていれば、ホルモン補充を繰り返しても何も問題はありません。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。