「着床前診断」という言葉、最近よく聞きますよね。

辛い思いをされ、「着床前診断」をご検討されているご夫婦が多いのではと思います。

詳しい内容を林先生に聞いてきました。

ウィメンズクリニックふじみ野 林 直樹 先生 1983年、東京大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療 センター(川越市)などを経て、現職。「体外受精、顕 微授精も高いクオリティで対応していますが、できる限 り自然に近い不妊治療をご提供したいと考えています。 患者さんはそれぞれお悩みも違いますから、どんなこと でもまずご相談を。時にはご要望に沿えず、厳しいこと を申し上げるかもしれませんが、常に患者さんにとって ベストな治療法をご一緒に見出したいと思っています」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
りんごさん(41歳)関東在住です。顕微授精では移植で3回妊娠、2回流産しています。
前回、九州の不妊専門クリニックで「年齢的に着床前診断を受けたほうがいい」とアドバイスをいただきました。
そんな中、NIPTの結果が疑陽性、12週でのことです。エコーで大学病院の先生に診てもらったら頭蓋骨欠損、全胸部皮下リンパ菅腫疑い、高度臍帯ヘルニアと診断を受けて90%以上赤ちゃんの予後がないと酷なことを言われました。
中絶手術しか選択肢がなくて、元気に産んであげられないことを申し訳なく思っていますし、こういう思いは2度としたくありません。
着床前診断を早急に受けられるおすすめのクリニックがありましたら教えていただけませんか?
3月か4月頃、妊活を再開したいと思っています。
以前は広島のクリニックを受診していましたが、着床前診断の対象に前回は、なりませんでした。
ご相談の中の「年齢的に着床前診断を受けた方がよい」とアドバイスをいただいたとありますが、これは着床前診断ではなく出生前診断(NIPT)のことを言っておられるのではないかと思います。
着床前診断には、ご夫婦のいずれかが重篤な遺伝性疾患のキャリアのために、患児を妊娠する可能性があるカップル(PGT-M)、転座など染色体異常のキャリアのために流産を繰り返すリスクのあるカップル(PGT-SR)のほか、今後の妊娠出産の確率を高めるために染色体異常胚を除外する検査(PGT-A)の3種類があります。
いずれについても現在は日本産婦人科学会が定めた適応で対象者を決めており、クリニックによる違いはありません。
ハンドルネームりんごさんの場合は、おそらくPGT-Aのことをおっしゃってらっしゃると思いますが、PGT-Aについても特別臨床研究の枠組みで対象者が決まっておりクリニックによる違いはありません。
流産を繰り返す原因として、抗リン脂質抗体症候群、ご夫婦のいずれかの染色体異常(転座など)、子宮形態異常(先天的なもの、子宮筋腫など後天的なもの)、代謝性疾患(甲状腺異常、糖尿病)、免疫異常(Th1/Th2比など)、凝固系異常、染色体異常胚を繰り返しているなどがあげられます。
40歳以上の顕微授精治療での初期流産例の90%以上に絨毛染色体検査(Gバンド法)で染色体異常が検出されたとの報告があります。
さらに詳しいマイクロアレイ法での染色体検査や致死的な遺伝子異常なども含めると、流産原因の大多数は胚側の問題であると推定されます。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。