【Q&A】精索静脈瘤のオペが先か体外受精が先か~寺井先生

人工授精から体外受精へステップアップする際に静脈瘤手術、体外受精のどちらを優先させるべきなのか?

寺井先生にお聞きしました。

寺井 一隆 先生 (杉山産婦人科 新宿) 順天堂大学医学部卒業。日本生殖医学会生殖医療専門医。泌尿器科(男性不妊専門医)。精子が少ない方や、ED、精巣静脈瘤や精子症の手術まで、幅広く、男性不妊専門に外来を行います。現時点では日本で51人しかいない*泌尿器科の生殖医療専門医*
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

かまぼこさん(35歳)

昨年より夫婦でA病院へ通院。タイミング→人工授精という方向で今まで進めておりましたが、人工授精4回目が陰性となりました。
<履歴>
①人工授精1回目(2021年9月)事前事後は服薬/注射なし
・d17で内膜8.1mm、卵胞18.3mmで人工授精実施。
・d25で来院指示をいただき排卵確認実施。
・d33の翌日リセット。
②人工授精2回目 →中止(2021年10月)事前h注射あり(卵胞は育ちが遅い→ufshはあすかをd15,d21で実施)
・その後、卵胞は育ったが、人工授精は通院できるタイミング合わず中止。
★排卵後、高温期が1日しか続かない。d27の翌日リセットした★
③人工授精3回目(2021年10月)事前の薬・注射なし
・d3で内膜5.1mm、卵胞12mm。
・d8で内膜10.2mm、卵胞17.6mmということでこの日に人工授精実施
★しかし、高温期が8日しか続かず、d17の翌日リセット★
④人工授精4回目(2021年11月)事前の服薬なし。人工授精後の薬あり。
・d13で内膜8.7mm、卵胞21.9mm。
・人工授精【後】にHCG注射。(人工授精当日の排卵検査薬が陰性だったため)
・その2日後からデュファストンを服用。
・d28の翌日リセット。高温期は15日続いた。
夫も高齢であるため、本当に精子に問題がないか気になり、夫が別のB病院でも検査をしたところ、精索静脈瘤(グレード3)だとわかりました。手術はB病院からC病院に紹介状をだしていただき、C病院でオペ実施となりそうです。
次に体外受精へすぐステップアップするか、精索静脈瘤の手術を先にするか検討中です。
私(妻)の年齢もあるため、体外受精を先に進めようかと思っており、クリニックの医師にも相談予定です。
精索静脈瘤の手術か体外受精、どちらが先の方が望ましいでしょうか。

人工授精から体外受精へステップアップする際に静脈瘤手術、体外受精のどちらを優先させるべきなのかというのは非常に多く質問をいただく問題です。
ご相談いただいている精液所見は基準値は超えていますが、自然妊娠される方の精子平均濃度は6000〜7000万/mlと言われていますので平均以下の値になります。
ただし、相談者様の35歳という年齢を考えると静脈瘤手術のみ行い精液所見の改善を待つことは得策とは言えませんので、体外受精に進まれるのは良いと思います。
ただ、ステップアップのみで良いのかというと、体外受精や顕微受精でも1回で妊娠出産までうまくいくとは限りません。
もしかしたら、2回、3回と採卵を行う可能性があること、また第二子まで希望される場合などは、ステップアップと静脈瘤手術を並行して行っていくことをおすすめいたします。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。