結婚3カ月後から不妊を疑い治療をスタート

結婚3カ月後から不妊を疑い治療をスタートステップアップの決断は自分で行い、あとは信頼できる医師に任せました。結婚すればすぐに子どもができると思っていたKさん。すぐに治療を開始し、信頼できる医師と出会いました。早め早めのステップアップの決断が功を奏し、4回の人工授精のあと、2回目の胚移植で妊娠できました。

結婚3カ月で不妊治療開始原因は男性不妊

病院で理学療法士として働いているKさん。ご主人のAさんは義肢装具士でKさんの病院に義足などを納品する業者の方でした。以前から面識はあったのですが、周りのすすめからおつきあいを始めたのが今から2年前。半年後に結婚し、その3カ月後から不妊治療を開始しました。

「結婚したらすぐに子どもを授かると思っていたのにできなくて、もしかしたら何か原因があるかもしれないと思ったのです。それと当時私は30歳でしたが、12歳年上の主人の年齢も気になっていたので、検査だけでもと思い、近くの病院へ行きました」

Kさんは24歳の頃、子宮内膜症と診断され、ピルを5年間服用していました。その治療の効果が出ていて子宮の状態はいたって良好。問題はご主人でした。

「精子の濃度や量は良かったのですが、運動率がやや低めで。人工授精で成功するにはギリギリの数値だと。それでもまずはタイミング法からとドクターに言われたのですが、すでにアプリを使って自分でタイミングは試していたので、すぐに人工授精から始めたいと申し出ました」

人工授精は4回ダメでも毎回二人で気持ちをリセット

Aさんの精液は洗浄してもらい、運動率はアップしました。でも時期によって良し悪しがあり、半年間で4回、人工授精にトライしたもののうまくいきませんでした。

「病院のエコーで見せてもらい、この精子なら頑張って到達してくれるかなと、期待をもってトライしていたのですができなくて。私たちのところに赤ちゃんは来てくれないのかなって毎回落ち込みました」

ご主人のAさんもショックを受けていました。自身にも原因があるとわかっているからです。

「ダメだとわかった日は大好きなお酒を一緒に飲み、美味しいものを食べたりして、1回1回気持ちを二人でリセットするようにしていました」

採卵のつらさは想像を絶するもので…

「人工授精は6回を目安に」とドクターから言われていましたが、Kさんは4回目がダメだった時点で、自ら体外受精にステップアップさせてほしいと願い出ました。

「人工授精2回目のトライがダメだった時にもう、人工授精ではあかんかもって自分で思い始めていたのと、周りの治療経験者数人から体外受精はとにかく時間がかかるから、やるなら早めがいいよとアドバイスを受けていたので。ちょうど不妊治療の助成金制度の拡充のタイミングだったことも背中を押してくれました」

体外受精の治療は想像をはるかに超えるつらさだったとKさんは振り返ります。

「まず排卵誘発のために、約1週間、薬をたくさん飲んだり、毎日病院へ行ってホルモン注射を打ったりするのがしんどかった。後半はしゃがむのも苦しいほどお腹がパンパンになって。採卵もきつかった。麻酔が効き過ぎて、採卵後の2、3日はグッタリ。何より腟もお腹も痛くて椅子に座るのもつらいほどで、ずっと寝転んでいました」

ホルモン注射を打ち始めた頃から動くのがつらくなってきたので、採卵が終わって体が落ち着くまで仕事は休ませてもらいました。

「事前に言っておいたので休みも取りやすかったです」とKさん。

予定日はなんと結婚記念日と同じ日!

採取できた卵子は6個、そのうち受精卵になったのが4個でした。1回目の移植はダメだったので、2回目は2個戻しにチャレンジし、その1個が着床、陽性反応が出ました。

「この時はもう二人して泣いて喜びました。しかも、予定日が2022年2月22日! 私たちの結婚記念日と同じ日だったんです。赤ちゃんはちゃんとタイミングを見計らって私たち夫婦のもとに来てくれたんだな、と思って二重の喜びがありました」

妊娠5週目の時、仕事中に出血し、「まさか流産!?」と思い泣きながらクリニックへ。でも、胎囊が確認でき、赤ちゃんは無事でした。

「不妊治療で薬をたくさん飲んだ影響で、出血する可能性があることをドクターが教えてくれました」

そして、この時ドクターが言ってくれた「出血しても強い子ならちゃんと育つよ」という言葉がずしんと胸に響いたそうです。

「何があってもこの子の生命力を信じようと。そう思ったら不思議なほど心がラクになりました」

治療中のKさんにとって、このドクターの存在はとても大きかったと言います。

「ステップアップのタイミングだけ、私の意志を尊重してもらいましたが、それ以外は基本的にドクターの言葉に従いました。たまたま近所の病院だったのですが、期待させるようなことは決して言わない、信頼できるドクターに出会えて良かった。ここに通い始めてからはあまりネット情報も見なくなりました」

そして常に見守ってくれていたのがご主人のAさんでした。

「職場の仲間はいい人ばかりなのですが、雑談で同僚から子育ての愚痴を聞くのもしんどく、鬱々としがちだった時は私をよく外へ連れ出してくれました。自分にも原因があるのに結局は女性がつらい思いをするということをすごく理解し、気を使ってくれて。ああ、この人と結婚して良かったなあと何度も思いましたね」

取材中、終始明るく笑顔で答えてくださったKさん。ちょうど6カ月目に入った時期で、1日中、赤ちゃんに話しかけて過ごしているとのことでした。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。