慢性子宮内膜炎と診断されたら…着床しないのじゃないかと心配に。
こんな時、どうしたらいい?
浅田先生に聞いてきました。

やまさん(39歳)
顕微受精で2回とも妊娠せず検査したところ、慢性子宮内膜炎と診断。
抗生物質を飲んで再検査したら数値が正常にならず。
ピルで生理がすぐこなくなり、やっときても2回続けて卵胞が出来ませんでした。
更年期のホットフラッシュでこのまま卵胞が出来ない可能性もあると言われました。
この状況では低刺激ショート法で卵胞が出来ない可能性はあるのでしょうか?
39歳でAMHが0.13ng/mlということは、早発閉経や早発卵巣不全が考えられます。
このまま卵胞ができないのではないか、と心配されていますが、卵胞ができるか、採卵ができるかは、担当される医師の力量次第だと思います。
慢性子宮内膜炎と診断され、しばらく採卵を中止したようですが、慢性子宮内膜炎が妊娠率を低下させるというエビデンスは低く、確立されたものではありません。
なぜなら子宮内膜は毎月入れ替わるので、本当に慢性的に炎症が続いているのかと、現在でも議論されています。そのため子宮内膜炎が理由で妊娠できなかったという簡単な理由ではないと思います。
卵子は、勝手に半年前から育っていますが、AMHが0.13ng/mlということは、育つ卵子の数が非常に少ないということです。色々な刺激を行っても採卵できる卵子の数は限られてくると思いますので、そのような状況を理解して、排卵誘発ができるクリニックで治療されることをお勧めします。