妊娠中の体重管理と 食生活について

青葉レディースクリニック 小松先生のプレママ教室Vol.3

妊娠、出産に限らず、妊娠前からの健康なからだづくりや適切な食習慣の形成が日頃、重要であることは間違いありません。今年3月、妊娠期における望ましい体重増加量についての指針( 日本産科婦人科学会) が改定されましたので、ご紹介します。

青葉レディースクリニック 小松 一 先生 高知県出身。1995 年九州大学医学部卒業。九州大学病院周産母子センターや北九州市立医療センター、九州厚生年金病院などで研鑽を重ね、2007 年に「青葉レディースクリニック」を開業。高齢出産を多く手がけており、安心できる分娩をモットーにしている。

適切な体重増加について

これまで、妊娠中の体重増加については妊娠高血圧の発症予防を目的として、どちらかと言えば、厳しい体重制限の指標があり、これを参考にして、妊娠中も体重管理に気を配って、あまり体重が増えないように努力をしている方も多くいらっしゃいます。ところが、そうした太らない努力をした女性やもともとやせている女性の間では赤ちゃんの体重も増えないため、なんと2500g 未満の低出生体重児がこの40年間で1.8倍に増えるという、結果を招いてしまいました。

実は低出生体重で生まれた赤ちゃんは将来、成人習慣病を発症する率が高いことが報告され、適正な体重増加が示されました。

◎妊娠前のBMI が18・5未満(痩せ)では12~15キロ増

◎ BMI18・5以上25未満(普通)は10~13キロ増

◎ BMI25 以上30未満(肥満)は7~10キロ増が目安となります。

なお、BMI が30以上の方では、これまでと同様、上限5キロを目安として個別に指導することになります。昔から、女性は健康や美に対する関心が高いのですが、やせすぎには注意しましょう。

妊娠前から、始める妊産婦の食生活指針【10項目】

妊娠期及び授乳期における望ましい食生活の実現に向けて、厚生労働省から、指針が改定されました。何をどれだけ食べたらよいかをわかりやすくイラストで示されていますので、妊娠前からの健康づくりに役立てましょう。

【1】妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう。油は控えめに。
【2】「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと。
【3】不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと。妊婦向けのサプリメントをおすすめしています。
【4】「主菜」を組み合わせて、タンパク質を十分に。
【5】乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に。
【6】妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に。
【7】母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで。
【8】無理なく、からだを動かしましょう。
【9】タバコとお酒の害から赤ちゃんを守りましょう。
【10】お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、 周囲のあたたかいサポートから。

 

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。