体外受精では、排卵誘発法で結果に違いが出てくることもあるような…
では、どんな刺激方法を選択するのが正しいのでしょうか?
浅田先生に聞いてきました。
現在採卵継続中ですが、転院してから採卵がうまくいかず、胚盤胞まで到達しません。
今回はショート法で3日目からブセレリンとUFSH300IU注射開始しました。
11日目からはフェリング300IUを3日注射して、13日目の採血結果は下記の通りです。
卵胞径 右18,9,8 左24,22,15
EM8.0, E2-981.0 P4-0.14 LH-2.8 FSH-20.8
15日目に採卵となり、見えていた6個中5個回収しました。後に顕微受精(ザイモート)を行い3個受精、凍結は0でした。 「高刺激があっていないのではないか?」と培養士が言うほど、あまり状態が良くなかったようです。 採卵時はG1が1個、G2が2個、G3が2個でした。ひとつがday1,ICSIと表記が有りました。
ショート法の前に低刺激、中刺激と行いましたが、どちらも採卵前に排卵し、狙ったものの採卵できず、 その回りのものを1つ採卵していますが結果には結び付きません。
以前はショート法で胚盤胞までできていたので今回の結果はかなりショックが大きいです。 次回は中刺激にすべきだと思いますか?
ちなみに今回は採卵翌日に腹膜炎を起こして緊急入院となってしまいました。
採卵結果が良ければ問題なかったのですが、結果も伴わず意気消沈です。
腹膜炎は採卵とは関係ないであろうという判断でした。
次回の採卵方法について先生のご意見をお聞かせください。
刺激方法で迷われているようですが、私は“低刺激”や“中刺激”、“高刺激”という言葉は使用しません。
採れる卵は、卵巣で半年前より育ち始めていますので、採卵できる卵の最大数は決まっています。そのため、その人の卵巣予備能に合った適切な刺激を行う事が大切であり、刺激を強くしても、採れる卵の数が増えるわけではありません。むしろ、どのような受精卵ができるのかで妊娠に繋がるかが変わります。
41歳で採卵が結果に結びつかないと言われていますが、年齢を重ねると、状況も変わりますので、受精卵をいくつ確保したいか、ということで戦略が変わるかと思います。
精子の選別にZyMōt(ザイモート)スパームセパレーターを使用されていますが、
結果には関係ありません。
腹膜炎の原因は分かりませんが、一般的に採卵をしただけで腹膜炎になる可能性は低いと思いますので、原因は主治医の先生に確認をしていただきたいと思います。
適切に受精卵を得ることが重要であり、そのためにどのような刺激を行うかが重要です。
一番効率よく受精卵を得ることができる刺激を行うことが戦略になります。