【Q&A】低AMHの刺激方法と採血について ~浅田先生

採卵に向けて、排卵誘発を試みるも、なかなか上手くいかない。

低AMHの場合、どんな刺激に挑戦するのがいいのかな?

浅田先生に聞いてきました

 

浅田レディースクリニック浅田義正先生  名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

Su-maさん(37歳)

こんにちは、はじめまして。

よろしくお願いします。

地元の専門クリニックで体外受精を実施するも、低刺激で2回失敗、次は高刺激を試してみたいと思っていますが、お 医者さんによって意見が異なり悩んでいます。

また通院している病院は採血が採卵前の1回しかなく、結果は採卵当日に渡されるシステムです。

私の治療歴と、スペックで高刺激を試す価値はありますでしょうか?

また採血は希望してでもしてもらうべきでしょうか?

以下、自身のスペックと治療歴です。

結婚4年目、妊活も4年目。

生理周期23〜28日。

FSHは10〜13をウロウロ。

子宮内膜症、卵巣嚢腫の手術歴がありAMHが0.74(両卵巣温存、片側にチョコ2センチあり)

1回目→低刺激法

(クロミッド+HMG300単位 3・6・8・9日目で注射/オビドレル)

12日目採卵、成熟卵1個、IVFにて受精せず終了

2回目→低刺激法

(クロミッド+HMG300単位 9・11・13日目で注射/HCG10000単位)

16日目採卵、変成卵1個、GV卵1個で受精操作なく終了。

主人の方は良好すぎてお医者さんもビックリの数値です。

“低刺激で2度失敗したため高刺激を試してみたい”とのことですが、まずはそのような考え方は正しくないという認識を持っていただきたいと思います。

卵子は排卵の半年前から育っています。AMHの値はその際にどれくらいの卵子が育っているかを反映しており、0.74ということは、一回の周期で採れる卵の数がもともと少ないことを示しています。注射を毎日打ってもそれほど多くの卵子は採れないでしょうから、(当院で言えば)簡易の卵巣刺激を行うことになります。

「低刺激」、「高刺激」という言葉は、適切ではないと私は思っています。卵巣予備能に見合った適切な調節卵巣刺激を行うことが、最も重要だからです。

Su-maさんの卵巣予備能が低い原因としては、子宮内膜症チョコレート嚢胞の手術を受けたことがあげられます。チョコレート嚢胞の嚢胞壁と一緒に、原始卵胞が取り除かれてしまったためと考えられます。

 

また、ホルモンの検査は一度しか行っていないとのことですが、私でしたら、3~4日に一度、通院の際にはホルモンを測定し、診察時にはその日のホルモン値を確認して、きめ細かな調節卵巣刺激を行います。体外受精にはいろいろな方法がありますが、それがレベルの高い体外受精だと思っています。

37歳ですので、一人の赤ちゃんが生まれるのに平均15~20個の卵子が必要になります。平均ですので、より多くの卵子が必要な場合ももちろんあります。

低刺激、高刺激を行うことによって、良い卵子が選ばれて育つということはありません。(少なくとも)平均で必要となる卵子を、いかに短期間で採って結果を出すか、ということが重要な戦略となります。

そのような方針の施設で治療されることをおすすめします。

 

 

>全記事がドクター編集!

全記事がドクター編集!

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。