3日目8分割の初期胚 ~山下先生

受精して、いざ移植となっても、色々な方法があるようですね。

両卵管が閉塞していた場合・・・初期胚の移植はどうなのでしょう?

山下先生にお聞きしました。

 

山下正紀先生(山下レディースクリニック)奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局、舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。同年 舞鶴市民病院にて近畿初のGIFT法による妊娠に成功引き続いて体外受精にも成功し同院の生殖医療を確立。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。04年現所在地(神戸三宮 磯上通)にクリニックを移転

みーさん(25歳)

胚盤胞移植化学流産におわりました。 

 残ってる卵は、初期胚しかありません。 

 初期胚は卵管で成熟して胚盤胞になって子宮に着床するとネットで見ました。両側卵管閉塞の不妊に初期胚移植は 可能なのでしょうか。 

 また、初期胚移植での妊娠率はとても低いのでしょうか。 

 

初期胚移植を予定されているとのこと。

そもそも体外受精は両測卵管切除後や閉塞など卵管機能が失われた方の治療として始まったものです。

また初期胚が卵管内に移動して再度子宮に戻って着床するという話にはエビデンスがなく、むしろ否定的だと思います。

胚盤胞と初期胚との着床率ですが胚のステージでなく赤ちゃんになれる良い胚かどうかがポイントになると思います。

良い胚であれば初期胚でも十分に妊娠の期待ができます。

内膜の条件をきちっと整えて次の初期胚移植に臨んでください。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。