タイミング法をいつまですべきか

 

タイミング療法を5回このまま続けるべきかステップアップか悩む

 

佐藤 雄一 先生(高崎ARTクリニック)医学博士・産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医・日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。2018年、体づくりができるフィーカレディースクリニック(東京・日本橋)を開院。佐藤病院グループ代表。佐藤病院院長・高崎ARTクリニック・Fika Ladies’ Clinic理事長を務める。
チャッピーさん(27歳)からの相談結婚5年目で夫は32歳。昨年8月から妊活を開始、現在タイミング療法をトライしています。それまで3年間ピルを服用していたのですが、やめてからはやや生理不順です。タイミング療法では1~3回目まではクロミッドⓇとHCG5000を、4回目はクロッミッドⓇのみ、5回目は自然排卵でタイミングをとりましたが妊娠に至りませんでした。主治医からは「あと3回はタイミング療法で」と言われていますが、ステップアップすべきではないかと悩んでいます。

 

今後もタイミング療法を続けるべきか悩まれています。

 

一般的には、タイミング療法を5~6回トライしても授からなかった場合は、ステップアップを考えるべき時期ですが、ご相談者のチャッピーさんはまだ27歳とお若く、不妊治療を始めてからまだ1年も経っていないので、先生も積極的におすすめしていないのかもしれません。担当医とチャッピーさんとのお気持ちには少々温度差を感じますので、「一日でも早く授かりたい」というのであれば、ご自分からステップアップをご希望されてもよいのではないでしょうか。

もし、今後もタイミング療法を続けるのであれば、まずはヒューナーテストをしてみましょう。排卵もしていて、精子の状態も悪くないとのことですが、精子と頸管粘液の相性確認も大事。よくなければ、人工授精も考えましょう。

これまで授からなかった原因は? 過去のピルの服用は関係しますか?

 

過去のピルの服用は不妊とは無関係で、また多少の生理不順があっても問題はありません。

原因として考えられるのは、卵子が卵管にきていないという「取り込み障害」、取り込まれた卵子と精子が出会っても受精しない「受精障害」、受精してもその卵子が子宮に定着しない「着床障害」の主に3つのケースです。

取り込み障害、受精障害であれば、これ以上タイミング療法を続けても妊娠する可能性は少ないので、体外受精へのステップアップをおすすめします。

着床障害の場合は、着床の条件を悪くしている原因を探ります。子宮内にポリープや筋腫、子宮内膜炎といったものがないかを、エコー(超音波)検査だけではなく、子宮鏡検査で今一度チェックしてみましょう。

このままタイミング療法を続けるとしたら、ほかに見直すべき点は?

 

これまでの数回、クロミッドⓇを使用されたとのことですが、それによる子宮内膜の影響も考えられます。薬との相性もあり、それぞれ作用も少しずつ異なるので、レトロゾールといった別の排卵誘発剤に替えることが功を奏すことも。いずれにせよ、このまま漫然とタイミング療法を続けるのではなく、担当医と相談して新たな方法も取り入れてみてください。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。