運動で血流を良くする

体を動かして冷えを解消。 それが妊娠への近道にも

寒くなるこれからの時期、気になるのが体の 「冷え」。

妊娠にとって冷えは良くないといわ れますが、どんな関係があるのでしょうか。

また、冷え性を解消したり、予防するための 対策法は?

仙台ARTクリニックの吉田仁 秋先生に詳しいお話を伺いました。

ドクターアドバイス

厚着や暖房で解消するのではなく、運動で体の中から温めましょう

ウォーキングなら 手軽に全身運動が できる

運動による ストレス解消も 血流改善に効果大!

運動が苦手な人は ぬるめのお湯に じっくり入浴でもOK

吉田 仁秋 先生 獨協医科大学卒業。東北大学医学部産婦人科学教室入局、不妊・体外 受精チーム研究室へ。米国マイアミ大学留学後、竹田綜合病院産婦人科 部長、東北公済病院医長を経て、吉田レディースクリニックを開設。2016 年1月に「仙台ARTクリニック」として移転・リニューアルオープン。2017 年9月30日~10月1日に仙台で行われた第20回日本IVF学会学術集会で ホスト役を務めた吉田先生。国内外から多くの不妊医療従事者が参加し、P GSやがん生殖医療など注目の不妊医療について発表が行われました。

血流が悪いと子宮内膜が薄くなったり、 卵胞が育ちにくくなることも

冷え性というと東洋医学的なもののようにとらえられていますが、西洋医学でも同じような概念があります。体が冷えるのは血流がうまくいっていない、つまり血流障害を起こしていることが考えられ、それにより病気を引き起こすことも。内科や整形外科の分野では血流障害と病気との関係性を注意してみていますが、不妊との関連については実はまだよく調べられていません。

しかし実際には、間接的かもしれませんが、妊娠にも影響はあると思います。全身の血流が悪くなれば当然、子宮や卵巣の血流も悪くなってしまいます。子宮への血液の流れが滞れば毛細血管がたくさんできないので内膜が薄くなり、受精卵にとってふかふかのベッドができないのです。卵巣の場合だと栄養やホルモンを十分に運べなくなって卵胞が育ちにくくなったり、排卵が遅れてしまうことも考えられます。

おすすめは汗をかいて体を温めること。 ウォーキングなら手軽にできます

超音波で子宮や卵巣の血流を調べて悪いと診断された方や冷えの症状が強いと訴える方には、アスピリンなどの抗血栓薬やビタミンEを処方したり、体質を改善するために漢方薬などをおすすめすることがあります。

お薬のほか、鍼灸や低周波レーザー治療なども有効だと思いますが、もっともおすすめしたいのは運動です。汗をかいて体を温めることを習慣にすれば、血流が良い状態を維持できるのではないかと思いますね。どなたでも手軽にできるのはウォーキングで、歩くだけで全身運動をすることができます。

ほかに当院でもご希望する患者さんに実施しているヨガやフィットネスもおすすめですね。特にヨガは体の緊張状態を緩めたり、普段使わない筋肉を刺激することで、基礎代謝のアップ、血液やリンパの循環、冷え性の解消など、妊活にとってたくさんのいいことをもたらしてくれます。ストレスがあると血管が収縮して、それが冷えの原因になることもあるので、体を動かして気持ちをゆったり解放することも大切でしょう。

自分に合った運動や対処法を見つ けて、上手に血行障害や冷えを解消し、妊娠しやすい体をつくっていただきたいですね。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。