二人目の不妊治療で 年齢的なこともあり、体調管理に努めました。
第二子の体外受精のため妊活。同じく不妊治療によって第一子が授かった 代後半時と比べ、なかなか結果が出ず、妊娠しやすい体づくりを試行錯誤。努力が実り、妊娠・出産をした S・Hさんのお話を紹介します。
腸管子宮内膜症の発症で体外受精をスタート
「自分にきょうだいがいたこともあって、子どもは二人くらいいるのが当たり前なんだろうなとずっと普通に思っていました」と S・H さん。とはいえ、実は第一子誕生までは、そこまで子どもが好きというわけでもなく、仕事にもやりがいを感じる日々を過ごしていたのだとか。
結婚後4年経った頃、ただの生理痛だと思っていた不調にプラスして、血便が出るなどの異常があったため病院を受診したところ、子宮と腸管が癒着する腸管子宮内膜症であることが判明。当時医師から「妊娠をしたら、生理が止まるので症状が改善され、出産したら体質が変わって軽くなることもあるよ」と言われたそうです。
第一子の成長を見守るなか第二子の治療を決意
「長男が成長していくにつれて、私自身も成長していることを実感し、子どもにとっても一人っ子よりは兄弟がいるほうがいいのかなと思うようになりました」。印象的だったのは長男が幼稚園に通うようになった頃に、お友達が兄弟の面倒を見ている様子を見て、「僕の赤ちゃんはいつ来るの?」と言われたことでした。
「5年前と今では、出産・育児の環境がかなり違います。いろいろな面でサポートもあるので、それらを楽しみたいという思いもありました。
主人も三人兄弟だったので、やはり兄弟はいたほうがいいと二人目の治療を始めることにしました」
育児休暇後もしばらくは長男を連れて、ご主人と離れて赴任先で仕事を続けるなかでの不妊治療。何度も心が折れそうになりながらも、「子どもを授かりたいなら治療を続けるしかない」と強い意志をもって治療を継続。医師から「少し痩せたほうがいいよ」と言われたこともあり、ジムなどに通ってダイエットにも取り組みました。
「体の調子を整えること」妊活のための体づくり
「 40歳に差し掛かったこともあって、より妊娠しやすい体づくりのため、インターネットなどで調べてサプリもいろいろ試しました。普段から体調管理のため、サプリを摂取していたのですが、妊娠に集中する時期は少し高額なものも取り入れたりしていました」。そんななか、通院している K 産婦人科で推奨されているサプリメントを発見。口コミの評判も良く、「医師がすすめるサプリは信頼と安心感がある」と思い、取り入れることに。「ほかに口コミの良いサプリも試したのですが、海外のものだったのか粒が大きくて摂取しづらいものもありました。やたらめったら試すより、病院でおすすめされているサプリがいいですね」
トレーニングやサプリを併用し、さらに低出力レーザー( L L L T)が血行を高め、ミトコンドリアの活性化に良いと各種論文を目にしたことをきっかけに、高額ではあったものの購入し、毎日自身で施術したのだそう。そんなさまざまな努力が実り、採卵の数も増しました。胚2個移植の提案を受け、実施したところ妊娠。
「運動による適度な減量、食事とサプリでの必要な栄養の確保、LLL Tの併用が結果的に妊娠につながったのだと思います。私にとっては、これらのどれもが欠けてもいけない要素だったと実感しています」
治療を夫婦で乗り切り、 生まれてきた子どもに感謝
「一つ後悔することがあるとすれば、もう少し早く不妊治療を始めていればよかったという思いがあります。結婚した10年くらい前は、不妊治療という言葉さえ知らなかったですし、ましてや卵子の老化なんて知る由もなかったですからね」と S ・ H さん。また不妊治療中も離職しなかったことについて、「治療は費用がかかります。単身赴任をしてでも仕事を続ける選択をしました。女性側が単身赴任することで周りからいろいろと言われることもありましたが、主人が治療のことを理解して協力してくれたので、やるべきことに集中することができました」
現在、3人目の妊娠に向け、ご夫婦は前に向かっています。