食事で血流を良くする

冷えの悪循環を断ち切って 食事と運動で冷えない体に

冬は「冷え」が気になる季節。体が冷える ことと血流(血行)はどう関係し、妊娠に どのような影響があるのでしょうか。

血流 を良くし、冷えを予防するための効果的な 食事について神谷レディースクリニックの 神谷博文先生にお話を伺いました。

 

神谷 博文 先生 札幌医科大学卒業。同大学産婦人科学講座、第一病理学講座に入局後、斗 南病院にて産婦人科科長を10年間務める。1998年、神谷レディースクリニッ クを開業。10月から顕微授精はすべてピエゾ法で実施。従来より卵子にやさしく、 高い受精率が期待できます。「タイムラプス(リアルタイム培養細胞観察装置)」 も導入し、発育観察時に外気に触れない安定した環境で培養ができます。

ドクターアドバイス

血流を良くし、体を温める食生活が大切

根菜類など体を 温める食材をとりましょう

食べすぎも冷えの元。 腹八分目を心がける

緑茶、コーヒー、お酒で 体を冷やすものは要注意

血のめぐりの悪さが冷えに影響。 不妊の原因にもなります。

冷え性とは「手足などの末端」「腹部」「末端と腹部」「下半身」といった特定の部位が特に冷たく感じる場合をいいます。冷えは「瘀血(おけつ)」といって血液がうっ血して流れが悪い状態であり、西洋医学では自律神経失調で特に交感神経が緊張し毛細血管が収縮することで末梢循環不全を起こしている状態といわれています。女性は薄着の傾向があること、男性に比べて熱をつくる筋肉が少ないため冷え性を訴える方が多いのです。

血流が悪いと体温だけでなく、新陳代謝や基礎代謝の低下につながります。また、子宮や卵巣への血流が減ることでホルモンのバランスが乱れ、これがさらに冷えを呼ぶ悪循環に。血流は子宮や卵巣に栄養を運び、老廃物を外へ運び出す役割があります。骨盤内の血流を良くすることが質の良い卵子を育み、妊娠しやすい体をつくる基本となるのです。

バランスの良い食事と 適度な運動が冷えを予防する

血流を良くし、体を温めるにはバランスの良い食事を規則正しくとり、腹八分目に抑えることが大切です。

食事は生野菜や冷たい飲み物を控えて、体を温める食材をとるように心がけましょう。人参や大根、ゴボウ、生姜など、根菜類には体を温める効果があるといわれています。根菜は冬に旬を迎えるものも多いので、これからの季節は積極的に食べるようにするといいですね。飲み物はほうじ茶やルイボスティー、ココアなどが体を温めます。特にココアはポリフェノールや食物繊維、ミネラルが豊富でリラックス効果もあるのでおすすめです。ホットワインにした赤ワインも体を温めますが、飲みすぎは温まりすぎて汗をかき、その後冷えると逆効果なので要注意。手軽なのは白 さゆ 湯。朝の白湯は睡眠中に失われた水分が吸収されやすく、腸が温まり代謝も上がります。食事前の白湯には消化吸収が良くなり、代謝を上げる効果があります。

食事と並んで大切なのは適度な運動。 体を動かすと血行が良くなりますし、代謝を高めることで体温が上がります。効果的なのはウォーキングやスクワット。熱を産生する筋肉は 70 %が下半身にある ので、足腰を鍛えることで冷えにくい体へと導きます。ウォーキングなら 1 日 20 分、スクワットなら 1 日 20 回程度の無理 のない範囲から始めるといいですね。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。