心理カウンセラーや看護師がサポート

小田原 靖 先生 東京慈恵会医科大学卒業、同大学院修了。 1987年、オーストラリア・ロイヤルウイメ ンズホスピタルに留学し、チーム医療など を学ぶ。東京慈恵会医科大学産婦人科助 手、スズキ病院科長を経て、1996 年恵比 寿に開院。AB 型・みずがめ座。サーフィン が趣味の先生。先日は寒いなか、七里ヶ浜 に行ってとても冷えてしまったそう。「心臓 麻痺にならないように気をつけます(苦笑)」

普段から取り組むケア

先生のクリニックでは、メンタル面のケアをどうされていますか?

小田原先生 診療のなかでできるだけやっていこうと心掛けているのですが、決して十分ではない気がします。

ですから、それをサポートする周りのスタッフの力が必要です。

診療後、看護師がお話を聞いたり、できるだけ患者さんのお気持ちや考えを汲み上げて、治療に生かそうとしています。

また、それとともに週1回心理カウンセラーがご相談をお受けしています。

カウンセリングは予約制ですか?

小田原先生 はい。1時間くらい時間をとるので、1日数名の方とお話しするという状況です。

心理カウンセラーに相談するというのは、かなり切羽詰まった状態で、危機的なカウンセリングがほとんどなんですね。

しかし実際には、日常の診療では「そこまでではないので……」とおっしゃる方が多いです。

そのため心理カウンセリングは、すべての方に有効に作用しているとはいえない状況です。

やはり、日常的なケアとしては、看護師がお話を聞く役割を担っているという気がします。

カウンセリングの内容

メンタル面の相談では、どういった内容が多いですか?

小田原先生 メンタル面のケアが必要になる場面は大きく分けて3つあると思います。

1つ目は、患者さんのバックグラウンドのこと。

たとえばご夫婦の関係であったり、ご家族、ご両親、仕事場などの環境についてですね。

2つ目は、治療がうまくいかなかったり、あるいは回数がかかってしまった時の問題。

3つ目は、治療をいつやめるかという問題です。

2つ目は医学的な部分がありますので、今までに治療してきた卵子の質や受精卵の状態、子宮内膜の状態などから、ある程度医師がお話しできることもありますし、今後の方針などをご提案することは可能です。

ただそれに関して、医師に言いづらい考えやお気持ちがあると思いますので、それを看護師がサポートするという役割分担になっています。

3つ目のメンタルケアは、難しいですね。

今は年齢の高い患者さんが多く、治療をどこまでするかの判断も難しくなっています。

たとえば 44 歳の出産可能性は 0.7 %というデータがありますが、0%ではない。

かといって 20 〜 30 回治療を続けるのも好ましいことではありません。

こういう場面では、できればカウンセラーとよく話していただき、なぜ治療したいのかというお考えをまとめていくことが必要だと思います。

できれば今年中に、看護師外来をつくろうと思っているんです。

患者さんが、心理カウンセラーより気軽にお話をしていただける態勢を整えたいと思っています。

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