排卵誘発法は色々
ピンクジュレさんの通っているクリニックでは、排卵誘発の方針で、セロフェンⓇとHMGスプレーのみで誘発。ほかの誘発法をお願いしたら「方針ではないのと、毎月採卵できているから大丈夫」と言われたとのこと。
吉田先生 卵巣を刺激する方法は、高刺激、中刺激、低刺激といろいろな方法があります。
ピンクジュレさんが通われているクリニックは低刺激で採卵することを方針にされているということですが、僕はそれが悪いことだとは思いません。
ただ、それぞれの方に合った方法を見極めていくことは大切だと思いますね。
卵子が採れても未熟卵の場合が多いのは、 38 歳という年齢も影響していると思いますが、低刺激だからということも考えられます。
このような方の場合、高刺激をすると、よい卵子が採れることもありますので。
ですから、方針の問題ではなく、同じ誘発法をずっと続けるのがどうかということですよね。
ピンクジュレさんも、そこに疑問を感じているのではないでしょうか。
排卵誘発法の選び方
吉田先生なら、どのような方法をとられますか?
低刺激で何回かやって結果が出ない方が、高刺激をして1回で結果が出る場合もありますよ。
もちろん、高刺激から低刺激に変えたほうがよかったという逆のケースもあります。
セカンドオピニオンの活用
胚を戻す方法ですが、ピンクジュレさんは子宮口が癒着していて、直接子宮に針で戻す方法でしか移植できないということ。これは普通のクリニックではできない技術ですか。
吉田先生 これは経筋層的胚移植(TOWAKOメソッド)という方法で、当院でも行っています。
経験が必要な方法ですが、特殊な技術というわけではありません。
ピンクジュレさんが通院していらっしゃる施設以外でも、施術できるところはたくさんあると思います。
まず、その移植法を行っているかどうか電話で聞いてから予約を取り、誘発法を含めたセカンドオピニオンを求められてみてはいかがでしょうか。
このまま漫然と時間が経ってしまうと卵巣機能が落ちて、高刺激を行いたくてもできない状況になってしまいますので、治療法を変えようと思っているなら今だと思いますよ。