ささいな不快な症状も、それは病気のサインかもしれません。 放っておいては妊娠しにくい体になってしまったり、 ときには命の危険をともなうことだってありうるのです。 もしかしたら…、と思い当たることがあったらまずは検査を!
成人女性の5人に1人がもっている 子宮筋腫
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こんなサインが出たら
過多月経、貧血、頭痛、便秘、下腹部痛、不正出血、めまい、息切れ、頻尿、月経痛 など
治療
薬物で症状を抑えるか、手術で筋腫を取り除くかですが、筋腫のできた場所、大きさや数など によっても異なります。筋腫が小さく症状がない場合でも、定期的な経過観察を心がけましょう。
症状が表に出ない"沈黙の腫瘍" 卵巣嚢腫
卵巣内の卵胞に液体などがたまり、水風船のようになっ たものが卵巣嚢腫で、卵巣腫瘍の大半を占めます。
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こんなサインが出たら
下腹部痛、 下腹部の張り
治療
良性で小さいうちは、定期的な 検査で経過を観察します。嚢腫 が大きく、良性か悪性かの見分 けがつかない場合や、茎捻転を 引き起こした場合などには手術 が必要になります。
不快な症状は、心の病の引き金にも 子宮内膜症
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また、発生した子宮内膜にできた傷などが、治 癒の際に周囲の他の臓器とくっついて癒着が生じると、 ひきつれて痛みを感じたり、その臓器の働きを鈍らせる こともあります。
こんなサインが出たら
月経痛、腰痛、排便痛、不正出血、下腹部痛、性交痛、おりものの異常 など
治療
ホルモン療法か手術、あるいはその併用があります。再発しやすく、また痛みの強さと病気の 重度は必ずしも比例しないので、症状があれば軽くても専門機関で検査しましょう。
卵巣チョコレート嚢胞 とは?
卵巣は子宮内膜症を発症しやすい 部分で、袋状の腫瘍にたまった血液 の形状や色から「チョコレート嚢胞」 と呼ばれます。卵巣嚢腫と混同され ることもありますが、治療法が異 なるのでご注意を!
定期検診での早期発見がカギ! 子宮がん
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進行すると不 正出血や色のついたおりものなどがみられ、下腹部痛や 腰痛をともなう場合もあります。
こんなサインが出たら
不正出血、おりものの異常、下腹部痛 など
治療
がんの進行度によって治療方法が 異なりますが、子宮頸がんは特に 治癒率が高く、早期に発見できれ ばほぼ100%治ります。しかし、 進行すれば命にかかわるので、定 期的な検診が肝要です。
子宮頸がんは 予防できる!?
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唯一「予防できるがん」となり、ワク チン接種が義務化されれば、子宮頸がん がなくなる日も近いかも!
不妊の原因となるホルモン異常 高プロラクチン血症
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原因の大半は不明ですが、プロラクチノー マという良性の脳腫瘍によっても引き起こされること がわかっています。
こんなサインが出たら
乳房の張り、妊娠していないのに 乳汁が出る、過少月経 など
治療
血液検査でプロラクチン値が高 い場合は、薬剤を使って下げる ことができます。プロラクチ ノーマが原因であっても薬剤に よる治療がメインですが、手術 が必要な場合もあります。
「過多月経」の 目安は?
月経血はすべてが血液ではなく、 その50%は子宮からはがれた内膜 や頸管の分泌物、血液凝固を防ぐ 酵素などです。月経血の量には個 人差がありますが、1 日の平均出 血量は 20 ~ 140mL で、多い日で も2時間ごとにナプキンを交換す れば快適に過ごせるのが目安です。 それを超えて不快に感じるほど多 かったり、レバーのようなかたま りが混ざっていたりするのが「過 多月経」、ほとんどナプキンを使わ なくとも良いくらいなのが「過少 月経」、少なくとも8日以上続くの が「過長月経」、2日以内で終わっ てしまうのが「過短月経」と呼ば れます。いずれにしろ正常ではな いので、早めに婦人科を訪れるこ とが大切です。