排卵の状態や卵胞の形が気になります

大野元先生 岐阜大学医学部卒業。岐阜大学医学部大学院修了。ブリティッシュ ・ コロンビア大学(カナダ)研究員、岐阜大学助手、IVF大阪クリニッ クを経て、1988年8月開業。クロミフェン周期体外受精に力を入 れている。趣味は、筋トレと山歩き。O型、おうし座。
kiyoさん 34歳 Q.排卵を促す不妊治療を行っていると、 はたして排卵はきちんと行われているのか、 また、排卵後の卵 らん胞 ぽうの状態についても とても気になります。 私だけでなく、みなさんも そうなのでしょうか?

黄体化未破裂卵胞

排卵を促す治療を行っているジネコユーザーに、排卵の徴候がみられず不安になられている方の相談が増えているんですが、実際、治療をしても排卵しないということはあるんでしょうか?
大野先生 そうですね、年に1回くらいは排卵しないことが、誰にでもあると思います。排卵せずに卵胞が大きくなり続ける、LUF(黄体化未破裂卵胞)いう状態になることもあって、この場合は妊娠はしません。
こういう卵胞は4〜5 cm 程度になると破裂する んですが、その時には中は空っぽで、卵はもう残ってないんですね。これは治療方法にかかわらず、誰にでも起こり得ることなんです。  
しっかり診ていると、1週間に数 人はいます。ですから、1回くらい排卵していなくても、それほど気にしなくて大丈夫ですよ。あと、クロミッド(排卵誘発剤)を服用している場合は、排卵が少し遅れます。
卵していなくても、もう1〜2日たてば、排卵が確認できることもあります。

排卵と卵胞のかたち

エコーで卵胞の形がはっきりと確認できず、排卵しているのかどうかよくわからない場合、卵胞の見え方や形の変化が気になるという声も寄せられているんですが、排卵しているのに卵胞の形が変わらない、ということもあるんでしょうか?
大野先生 排卵すると形は変わります。卵胞はまん丸の状態から、排卵すると潰れますよね。張りがなくなっていびつな形になるんでわかるんです。破裂して内出血することがあるから、ちょっと白っぽく見えることはあります。
一方で排卵したのに形が全く変わらない場合は、卵胞のように見えても実は卵胞でなかった可能性もあるので、血液検査で確認が必要です。
柔和な笑顔と穏やかな口調で、資料や図を参照しながら丁寧に回答いただいた大野先生。治療中は何かと不安にさいなまれがちなだけに、こうした信頼のおける先生のもとで、リラックスして治療に望むことも大切ですね。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。